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Pseudophillipsia
Pseudophillipsia 高倉山層群、福島県いわき市高倉山G沢、日本 Middle Permian 最大幅 5.5〜9mm 三葉虫はペルム紀までで絶滅しますが、その「最後の三葉虫」の産地のひとつが日本にあります。高倉山はそういった貴重な産地だったのですが、天然記念物となり、原発事故の影響もあって、現在はアクセス不能になっている様です。この標本は、その様な規制がされる前に採集され、海外の某有名コレクターの所有となっていた物です。入手時は、かなりの部分が母岩に埋もれており、Pseudophillipsiaの尾板つきのEndops、との触れ込みでした。しかし、時間をかけて掘り出してみた結果、全てがPseudophillipsiaで良いのではないかと思います。 密集化石で、全体の大きさは20×24mm程しかない中に、尾板は7つもあります。自在頬が脱落して別のところにあったりして、完全完璧な個体はありません。しかし、綺麗なエンロール個体を含み、各々のパーツの立体的な保存は極めて良好です。なんと複眼も観察できます。
Proetidae Pseudophillipsia Proetida ぺルム紀Sanchan
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Nipponaspis
Nipponaspis 高倉山層群、福島県いわき市高倉山G沢、日本 Middle Permian 全長 18mm 三葉虫はペルム紀までで絶滅しますが、その「最後の三葉虫」の産地のひとつが日本にあります。高倉山はそういった貴重な産地だったのですが、天然記念物となり、原発事故の影響もあって、現在はアクセス不能になっている様です。この標本は、その様な規制がされる前に採集され、海外の某有名コレクターの所有となっていた物です。Endopsとの触れ込みでしたが、体節が9(Endopsは10)、頭鞍部が前方より後方の方が幅が広い(Endopsはその逆)などといった特徴から、これはNipponaspisだと判断しました。自在頬が無く、左右から圧縮があり、中葉の後方が飛んでしまっていますが、上記の事から分かる様に、とても貴重な品です。その名前は「日本」に由来しています。
Proetidae Nipponaspis Proetida ぺルム紀Sanchan
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Ditomopyge decurata
Ditomopyge decurata Florena Shale, Beattie Limestone Formation, Grant Summit, Kansas, USA Permian 最大幅 8.4mm 長い年月に渡り、多種多様な姿で繁栄した三葉虫ですが、ペルム紀で絶滅してしまいます。これは「三葉虫の最後の生き残り」と言える種類です。圧縮・変形の無いエンロール標本。頬棘が保存されていれば完璧ですが、それはなかなか入手困難です。
Proetidae Ditomopyge Proetida ぺルム紀Sanchan