セイコーマチック スリム 30石 非防水 ステンレスケース Seikomatic Slim 83198

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1963年8月に発売された新設計の薄型自動巻機構を搭載した、時代の要求に応える超薄型自動巻製品。

自動巻機構にセイコーマチック603系の「マジックレバー」方式とは異なる「ローラーロック式反転車」を採用した新設計の自動巻専用機械830である。
603系は、手巻の兄弟機種「ライナー(3140)」に自動巻機構を載せたものであるが、この830は自動巻機構を機械に組み込む新設計で薄型化に成功している。

1963年当時は自動巻腕時計全盛期で、既に1962年に日付カレンダー付きの「セイコーマチックセルフデーター(394)」、1963年には「マチックウィークデーター(400)」が発売されており、このマチックスリムの名前の通り「薄い」というだけでは消費者に訴える魅力は「薄かった」のか売れなかったようで、現存数はセイコーマチック603系と比較して少ないようである。

この「マチックスリム(830)」をベースとして翌1964年に日付カレンダー付きの「マチックスリムデート(840)」が発売され、後に防水ケースの「83マチックカレンダー(8305B)」、手巻き機構を付加した「SEIKOMATIC-R(8305C)」、日付/曜日付きの「83マチックウィークデーター/ビジネスエース(8306A)」へと進化してゆく基礎となった製品。

1963年当時の価格:
30石 SS 非防水側 11,500円、ASGP 非防水側 13,500円

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