83セイコーマチック カレンダー 30石 防水 ステンレスケース SEIKOMATIC-R 8305-8030

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セイコーマチックカレンダー(8305B)に手巻き機構を搭載し、ビジネスウォッチとしての市場拡大を狙った薄型自動巻製品。

30石。防水ワンピースケース:SS。AD文字盤:8305-8030T AD。

=セイコー社資料「セイコーセールス1965年10月」より引用=START
83セイコーマチックカレンダー:新製品紹介
洗練されたデザイン、すぐれた精度の自動巻カレンダー、セイコーマチックカレンダー(83MC)が誕生!。
コンパクトな薄型はどなたの腕にもピッタリです。三段式リューズにより日付変更も簡単に行えます。
フォーマルな服装にマッチするセイコーマチックカレンダー(83MC)はビジネスウォッチとしてお客様におすすめ下さい。
=セイコー社資料「セイコーセールス1965年10月」より引用=E N D

1965年と言えば、管理人の生まれた年であり日本は高度経済成長(注)のまっただ中であった。
(注):高度経済成長
1960(昭和35)~1973(昭和48)年のオイルショックまでの約15年間という説と、1955(昭和30)~1975(昭和50)年の約20年間という諸説あり。

世の中は経済活動、会社中心に廻っていた。腕時計にも「ビジネスウォッチ」という新たなジャンルの製品が求められていた。
その求められる機能とは
 1.自動巻(薄型、かつ手巻機構付き)
 2.カレンダー(ウィークデーター)
 3.防水ケース
 4.薄型の洗練されたデザイン
これらの全てを満たす製品が83セイコーマチックカレンダー(ウィークデーター)である。

この「ビジネスウォッチ」という製品群は腕時計の中でも主要な位置を占めるようになり、翌1966年5月中旬より、62系セイコーマチックウィークデーター26石をSEIKOビジネス、83セイコーマチックをSEIKOビジネスAとしてセイコーは社を挙げて販促活動を実施した。

「ビジネスウォッチ」製品は、1967年発売の51マチックPを経て1968年に発売された56ロードマチックで完成期を迎え爆発的な販売実績を上げた。

マチック83系は、ビジネスウォッチ飛翔への序章的製品だったと言える。

1965年当時の価格:
30石 SS 防水側 14,000円

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