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セイコーマチック シルバーウェーブ 20石 防水ステンレスケース Seikomatic SilverWave J12082
20石。防水ステンレススチールケース。SD文字盤:MAJ12H219。
セイコーマチックの防水機能を強調した製品に「ブルーヨット」、「シルバーウェーブ」が有り、「シルバーウェーブ」のペットネームはその後も防水腕時計の代表としてスポーツマチックや、ロードマチック、そしてクォーツの時代になってもペットネームと波濤マークが引き継がれた。
手巻きクロノス防水形と同様のリング締め裏蓋方式の50m防水ケース。
裏蓋の波濤マークは「シルバーウェーブ」というネーミングを具体化するため当時のデザイナー田中太郎氏が葛飾北斎の冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」を素材として図案化したもの。※
また、ダイヤルの外周に目盛リングを配置し、その目盛リングをリューズで回すというセイコー独自の内転リング機構は、田中太郎氏がセイコーマチックの「ゼンマイを巻く必要がないリューズ機構」を利用して何か面白い商品が出来ないか?と考案され、内転リング付き防水モデル「シルバーウェーブ」で最初に製品化されたものである。※
※流郷貞夫:著「SEIKO Diver's Watch Book」田中太郎氏談より引用
内転リング機構は、その後ワールドタイム(1964年)、ファイブスポーツ・スピードタイマー(1969年)にも実装されている。
セイコー・シルバーウェーブ (SEIKO NEWS NO.44/1962年2月より引用)
シルバーウェーブは、セイコーの誇る高い技術と豊富な経験からつくり出された便利な自動巻防水時計です。
水深50メートルの水圧にも、海抜5,000メートルの気圧にも充分耐えうるように設計製作されていますから、水泳に潜水に登山やスキー、そして日常の水仕事にも充分な防水性能を発揮します。その上自動巻ですから手をうごかしているだけで自然にゼンマイが巻けていつも正しい時を刻むわけです。
特 徴
リューズをそのままの位置で回すと目盛板が動きます。
回転目盛の▼点を分針(時針)に合わせますとその時からの経過時間がわかるようになっています。
この方法を用いて
・自動車のパーキングタイムを………
・長距離電話の通話時間を………
・各種スポーツの競技時間を………
・山登りでは歩行時間を簡単に計ることが出来ます。
又回転目盛の▼印を目標時間に合わせますと、目指す時刻までの時間がわかります。
・デイトにビジネスに予定時刻を………
・旅行におでかけの際は発車時刻を………
・アクアラングをつけての潜水時間等をメモできます。
機 械
薄型自動巻腕時計として、すでに定評あるセイコーマチック20石を使用していますから、その優れた自動巻機構とともに精度と堅牢さの点で安心してご使用願えるものです。
1961年当時の価格:20石 SS 防水側 11,000円
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