P16.D4 “Distruct”

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アナログで欲しい!欲しい!と探っていたら、いきなり、再発が!これはもう前後も見ずにポチりました。だって、DiscogsやeBayでもオリジナルは全然出てこないし、どうしようかぁ?と思っていたところなので、この再発は待ちに待ったと言うジャストなタイミングでした。そうです、私のアイドル、独逸のP16.D4のセカンド・アルバム”Distruct (Distant Structure)”です。ジャケが赤になったのは仕方ないですが、ホントこれはアナログで聴きたかった!もうご承知かも知れませんが、これは、P16.D4が、遠く離れた所にいる他のグループやアーティストから音源を集め、その音源と自分達の音源とを組合せ、更に加工・変調し、コラージュした「距離のある」コラボレーション・アルバムと言うコンセプトからできた作品なのです。それは元々、この前にリリースされたコンピ”Masse Mensch”に参加したSmegmaのHarry C. Pooleが「何千マイル離れていてもテープは完成する」と言っだことに着想を得たと言うものです。因みに、そう言ったPoole本人は音源は送ってきませんでした。この時のP16.D4のメンバーはRalf Wehowsky, Ewand Weber, Roger Schönauerの3人で、更に協力者として、Peter Lanbert, Thomas Kenkler, Gerd Neumann, Stefan Schmidtも参加しています。更に音源提供者として、Bladder Flask (英), Déficit Des Années Antérieures (仏), De Fabriek (蘭), The Haters (加), Philip Johnson (英?), Hiroki Kocha (日), Merzbow (日), Fredrik Nilsen (米), Nocturnal Emissions (英), Nurse With Wound (英), Onnyk (日), Harold Schellinx (蘭), Die Tödliche Doris (独), Vortex Campaign (英)が参加しています。それで、P16.D4のいつものやり方なんですが、先ず、誰か(2人の場合もある)がコンセプトを決めて、作業をし、最終的に仕上げると言う、如何にも独逸人らしい理路整然とした方法をとっています。彼等は1982年12月から1984年10月まで、この作業に取り掛かってました。彼等は基本的に計算し尽くした上で、何度もトライしながら音の配置や変調具合を実践するので、何とも途方もない作業だったと思います。ファースト・アルバム”Kühe In 1/2 Trauer”はグループ内での共同作業とすると、セカンド・アルバムである本作品は距離のあるコラボとも言え、S.B.O.T.H.I.とのコラボを含むサード・アルバム”Nichts Niemand Nirgends Nie!”は距離の無いコラボとも言えるのではないでしょうか? ここら辺の作品は本当、ノイズ・ミュージックの一つの潮流なので、押さえておかなければならないと思います。今回の再発盤ではリマスターしてあるからか、音の「キレ」が一層冴えていますね。各曲の紹介や細かいことは全部省きましたが、敢えてであって、もう聴くしかないです❗️しかし、仏のSonoris、今回は良い仕事してくれました。皆さんも是非とも入手して、自分の耳で確かめて下さい。マストです!

https://youtu.be/FLhCRoepOFo

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