Flash Zero “Tour De La Tierra - Live”

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これも、謎物件です。多分、良く分からないで、購入したアルバムだと思うのですが、「何故、これ?」って言うのも分からないです。Flash Zeroも全然知らないです。なので、少し調べてみました。先ず、Flash Zero (Flash Ceroとも表記される)は、噂では「スペインのDAF」とも言われているらしい、エレクトロ・ダンス・ミュージックを演奏するバンドです。もう少し調べてました。Flash Zeroは、1986年にMadridで、Santiago Cruz (Synth)とGuaridoことManuel A. Gonzalez Guarido (Vo, Synth)によって結成されました。その頃、彼等の持っていた機材は、Roland Juno 60を1台, Casio 5000を1台, Simmons Drum Machineを1台と数個のエフェクターに基本機材だけでした。なので、結成した2〜3週間後には、Fran Null (Kbd)とJavier Cruz (Perc)が加入しています。それで、1987年に、Flash Zeroは6トラック入りのデモテープを録音し、ショーで掛けてもらったり、レコード会社廻りをしたりして、数ヶ月後に、気に入ってくれたスペインのレーベルLa Generalとコンタクトを取り、ファースト・アルバム”1988”をそのレーベルからリリースすることができました。その時のメンバーは、Guarido (Vo: 別名 Fan Dl Kaox), Santiago Cruz (Drum Machine, Perc: 別名 Logytself), Javier Cruz (Synth), Fran Díaz (Synth, Back-Vo: 別名 Fraz Null)で、サウンド・エンジニアとしてLuis Postigoも参加しています。そこに収められていた曲“Doble Personalidad”は、DAFの名曲”Der Mussolini”に匹敵するマシーン・グルーヴとまで言われた名曲だったそうです。そして、翌年1989年には、セカンド・アルバム”Conspiracy”も同レーベルよりリリースしていますが、その辺りで作品のリリースは途絶えていますので、活動休止か解散したものと思われます。しかしながら、約27年後になって、ファースト・アルバムの影響とテクノ・ポップとしての再評価から、再び、脚光を浴び、オリジナルのマスターテープから全てのトラックをリマスターして、アートワークもバンドのプライベート写真などを使って一新し、同国レーベルMechanicaから、2015年に再発しています。それで、Flash Zeroが、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパの3大陸で2016年〜2018年に行ったツアーでの音源を纏めて、Big ToxicことJosé Tomás Martínez Blazquezがミックスして出来たのが、本作品でもあるライブ・アルバム“Tour De La Tierra - Live”で、このアルバムは2019年にスペインのレーベルFantaxtik Recordsからリリースされた訳です。今、現在、活動しているかどうかは不明ですが、流れとしてはこんな感じです。
それでは、各曲を紹介していきましょう。とその前に、先ず、このツアーのメンバーですが、Myxluydy (Kbd, Vocoder), Kamerox (Electro-Drs), Fan Dl Kaox (Vo), Big Toxic (Production & Machines)となっています(本名以外のステージ・ネームも複数持っていたりするので、ちょっとややこしいです)。
A1 “Intro”は、重厚なシンセと男性のナレーション・テープから成る序章的曲です。A2 “Conspiracy”は、強力な電子ドラムのビートに、深いディレイを掛けられた押し殺したようなヴォーカルとサビのシンセの衝突がカッコ良いダンサブルな曲です。A3 “Central Life”も、重たいキックの電子ドラムに心地良いシーケンスと呪文のようなヴォーカルが乗る曲で、サビでのシンセが何とも優しい。ちょっとデジタル臭いかな?A4 “Doble Personalidad”は完全にディスコティックでダンサブルなノリの良い曲で、欧州でヒットしたのも納得のカッコ良さです。バックに流れるシンセの音色にも痺れますね。A5 “Ciudad Estelar”は一転して、ドリーミーなシンセ・ポップ路線で、甘〜いシンセのメロディに夢想してしまいます。
B1 “Sensaciones”は、またまたマッチョなダンス・ミュージックで、重いキックの電子ドラムと重厚なシンセに、やや優しめのヴォーカルが乗っています。B2 “Madrid”はかつてのYMOのようなシーケンスで始まり、プレイク・ビーツに乗って、抑圧したヴォーカルが歌う曲ですが、バックのシンセは重厚で、メロディアスです。B3 “Alien” は、どちらかと言うと、シンセ・ウェーブっぽいアレンジがされている曲で、相変わらず、電子ドラムのビートは強烈ですが、後半はメドレーになっており、複数のシーケンスが絡み合う展開になっていきます。B4 “Raya España 21”は、如何にもEBM (Electronic Body Music)的なダンサブルな曲で、ギターの様に聴こえるのは、歪ませたデジタル・シンセかな? ヴォーカルはやや焦燥感を出しています。
 とまあ、先ず、Flash Zeroは基本的にダンス・バンド、それもEBM系の激しいヤツであると分かりました。なので、このバンドの評価は、リスナーが陰キャか陽キャで受け取り方が違うかも。「スペインのDAF」とのことですが、セクシーさは、やはりGabiの方が上かな?と言うか、それ程、似てるとは思わないですねぇ。まあ、偶には、こんな音楽もポジティブで良いんじゃないかな‼️クラブ系の音楽です!

A4 “Doble Personalidad”
https://youtu.be/20rrNtqrPPk?si=RJDuzWXDHxAmBpFZ

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_k-8Oka44HXpB5MgSi1ja3jivcvGMevT5Q&si=51sgfIAp084oKaBi

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