Muslimgauze “Uzi”

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また出ましたねー。PLOを支援していた英国人Bryn Jonesのイスラミック・インダストリアル・ユニットMuslimgauzeの初期のアルバム”Uzi”を、今回は紹介しましょう。元々は、1989年に独自主制作レーベルParade AmoureuseからLPで出されていた作品で、私が購入したものは、2021年にロシアに拠点を置く欧州レーベルOther Voices Recordsが、リマスターしてグレー盤として再発したものです。Muslimgauzeのバイオグラフィーについては以前に書いてありますので、そちらをご参照下さい。それで本作品の内容なのですが、その前に、本作品では、全ての曲がPart 1とPart 2の対になっているのが特徴ですね。例えば、A2 “Odour Of Semtex Part 1とA3 “Odour Of Semtex Part 2”と言うようになっています。今回は、リズムマシンと民族楽器(タブラなど)/シンバルなどの打楽器とが丁度良いバランスで配置されており、個人的には中々聴き応えがありました。A1 “Souq El Gharb Part 2”はシンバルがバシバシ叩かれる曲。A2 “Odour Of Semtex Part 1”はリズミックな曲で、対のA3 “Odour Of Semtex Part 2”はやや重いリズムの曲。A4 “Shroud Of Khomeini Part 1”は打楽器のリズムに逆回転の音が挿入される曲で単純なようで良く錬ってあります。それの対のA5 “Shroud Of Khomeini Part 2”もヘビーでリズミックな曲。A1の対のA6 “Souq El Gharb Part 1”は、静かな祈り声のようなイントロからシンバルをバシバシ叩くヘビーなリズムへ移行する曲で、A面を占めています。B1 “For Abu Jihad Part 1”は、ヘビーなキックの効いたリズムに薄ら電子音が絡む曲で、やがてシンバル乱れ打ちに、、、、対のB2 “For Abu Jihad Part 2”は珍しくイントロがあり、シンバルとキックが特徴的な曲で、後半には4つ打ちキックも。B3 “La Palestina Part 1”は電子音で始まり、ハンドクラップも入れたリズミックな曲で、対のB4 “La Palestina Part 2”はシンバルの逆回転から成り、低音ドローンも特徴的な曲。B5 “Obeid Part 1”は比較的テンポの早い曲でリズムも複雑。対のB6 “Obeid Part 2”はやや落ち着いたリズムの曲。とまあ、今回は割とシンバルを用いた曲が多い印象でしたが、リズムの構築はアラビックと言うか非西洋的/中東的で、緻密です。ただし、曲が3分台なので、不意に終わる曲もあり、もう少し聴きたいなあと思うこともありました。また、対になっている曲に、音楽的に何か共通点があるのか?と言うと、それ程無いようにも感じました。しかしながら、緻密さと大胆さを同居させたMuslimgauzeの魅力は充分に堪能できますので、Muslimgauzeのトライバルでインダストリアルな音楽を一度体験してみて下さい❗️

https://youtu.be/PuhqDnbKlq4

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