バルタン星人の生地

初版 2021/06/02 12:56

改訂 2021/06/02 20:44

ウルトラマン見たことがない私でも、何故かバルタン星人の名前だけは知っている。


気になったので、バルタン星人を調べていたら ………


バルタン星人は、

「ウルトラQに登場したセミ人間の着ぐるみを改造した物だそうです。

これはウルトラマンのデザイナー成田亨が、ウルトラマンの監督で脚本を担当した飯島敏宏から、セミ人間にハサミを付けてくれと依頼されたと言っています。

ハサミはアメリカザリガニをモチーフにしたそうです。」



先日、モノ日記に書いた、「タダ散歩!」

アジサイの中で、はしゃぐ ダダ!!


この川(砂押川)の上流2Kmぐらいのところが、何と!


バルタン星人の生地!!


アメリカザリガニの、日本における生地 なのです!

昔は、素手でザリガニ取りをしたものです。



101年前の1920年、この場所に鎌倉食用蛙養殖場がオープンした。ここ鎌倉の養殖場はウシガエルのエサ用として、1920年アメリカのミシシッピー産のアメリカザリガニを日本で初めて輸入、大量に購入されてたようだが横浜港に付いたときは、20尾しか生き残っていなかったそうだ。

こうして養殖場内の池で畜養されたアメリカザリガニだったが、洪水で養殖池の越水により、近くの川(砂押川)に逃げだしたものが全国に広がっていった。

約20年で、北から南まで河川にアメリカザリガニが生息するようになったと言われている。いくら、繁殖力の強いアメリカザリガニといえども、そこまで無理だと思います。


ウシガエルは、大正から昭和に掛けて農家の副業として養殖(養蛙-ようあ)が推奨され、腿肉の缶詰がアメリカに輸出されていた。最盛期の昭和24〜26年は、冷凍水産物中のマグロ類に次いで、第3位を占め年間2〜3億円の外貨を稼ぐ貴重な水産物であった。「ドルを呼ぶ輸出水産物のホープ」とのキャッチコピーが出来たほどである。


全国から、ウシガエルの卵とアメリカザリガニの卵を求めて、全国から農家の方が鎌倉の養殖場に来られたようです。

昭和44年、腿肉の中から残留農薬(BHC)が検出され、輸出はストップしました。

多分、全国的にアメリカザリガニの生息拡大は、養殖に使われていた水田の放置であろうと、私は推測します。


今でこそ「えっ、カエル?」という感じだが、当時、本当にカエルの需要がかなりあったようです。

『一日二卵養鶏読本』という本によると「今日ではブル・フロツクがどんどん食用に供される程出ていないのであるが、当時外国船の往来の多い、横濱の状況を見るに、グランドホテル、オリエンタルホテル共、日本の殿様蛙を一年に廿五萬(じゅうごまん)匹宛も使っているさうだ。」と書かれている。


詳しい資料を、鎌倉古文書、大船物語、はまれぽ等で調べて、記録してあったのですが、パソコンのクラッシュでアクセス出来ないので、うろ覚えの記憶で書かせて貰いました。何れパソコンを復旧した時は、他にも面白い記事があったので書かせて貰いたいと思います。



アメリカザリガニ養殖水田は、1967年(昭和42年)頃埋め立てされています。

現在は、跡地は鎌倉市に提供され、岩瀬下関防災公園となっています。


広場、上部にある井戸が当時の忍ぶ、貴重なものですが、

公園整備と共に掘られた新しい井戸で、上総堀り湧水井戸と呼ばれるもので、

当時、アメリカザリガニもこの湧水井戸水で暮らしていたんだと思います。




そして、驚きと共に、今回新たに発見したのは、

「湧水都市鎌倉」計画があったと言うことです。

谷戸の多い鎌倉だからこその発想かと思います。



ダダコンから、バルタン星人へと話題が移ってしまいましたが、

この場所から、アメリカザリガニが砂押川を下って、

全国に生息域を広げ無ければ、円谷プロダクションの方の目にとまらなかったかも知れません。そして、

バルタン星人の誕生は、無かったことでしょう ………


誕生秘話ってものでも無いけれど ………

今居る、アメリカザリガニは、何代目なのでしょうか?

バルタン星人は、12代目みたいですネ。





#ダダコン2021

#怪獣消しゴム

#バルタン星人

#ウルトラマン

#思い出

#特撮

デジタルカメラで、フィルムカメラの魅力を伝えられたらと思います。
フィルムカメラのレンズを、デジタルカメラでも使えるようにクラフトしています。

リンク先掲載を、ミューゼオ運営様に掲載確認をし、問題がないとのことなので掲載させて頂きました。
ミューゼオで来館されて気になるカメラを、出品してるかも知れないので、お暇なとき立ち寄って見て下さい。

https://www.mercari.com/jp/u/708520704/

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    nocturnalclan

    2021/06/02 - 編集済み

    10年も大船に住んでましたが
    まったく知りませんでした
    面白い話を有難う御座います。

    パソコンの復旧を心待ちにしています!

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      Fortune Lens

      2021/06/02

      コメントありがとうございます。
      因みに、大船の旧名は、アワフネ (粟船)
      埋め立てられる前は、湿地帯だったんですね!

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      レイレイ

      2021/06/02

      ただのダダコンのはずが…
      歴史の授業になっとる😆
      📷先生の授業は面白いので、また次回も出席いたしまーす。

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      Fortune Lens

      2021/06/02

      生徒、1名決定!!
      マンツーマンは、授業料高いですよ!!

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      レイレイ

      2021/06/02

      🤣🤣🤣
      分割払いで😅

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      Fortune Lens

      2021/06/02

      了解しました。
      お支払いは、ダダコンコンテスト会場か、
      すかがわ光の町で ………

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  • Animals 16

    Jason1208

    2021/06/02 - 編集済み

    成田亨先生のデザインは、「日本人独特の体型も計算に入れてデザインしてる」と、聞いたことがあります。
    「ウルトラセブン」初期のゴドラ星人とかペガッサ星人とか、そんな感じですね。

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      Fortune Lens

      2021/06/02

      コメントありがとうございます。
      勉強になります。

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