ベアモデル バルキー星人 スタンダードサイズ 平成物

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前作『ウルトラマンA(エース)』でのウルトラ兄弟路線を更に発展させたファミリー路線、現代のおとぎ話ともいうべきファンタジックなストーリーと個性豊かな怪獣たち...
シリーズ随一バラエティに富んだ内容で、昭和ウルトラシリーズの中でもトップクラスの人気を誇る『ウルトラマンタロウ』ですが、その最終回は東光太郎が、自分を慕う少年の依存心を断ち切るためにウルトラバッジを捨て、人間として生きていく事を決意するという、“明るく楽しい”タロウのイメージからかけ離れた、ちょっと意外な結末でした。
そんな印象的な『タロウ』最終回の敵宇宙人が、地球の海を占領しようと企む宇宙海賊のバルキー星人です。
海獣サメクジラを操り、日本近海でタンカーを次々と襲わせていたこの宇宙人、とにかく卑怯な性質で、用心棒のサメクジラがタロウに倒されたと見るやさっさと逃亡しておきながら、前述のように光太郎がウルトラバッジを捨て、一人間に戻ったのを知ると再び襲撃を開始するという小悪党ぶりを発揮。ウルトラシリーズの最終回の敵役としては正直、物足りなさの残る相手でしたが、逆に小悪党だからこそ光太郎がタロウに変身しないというストーリーに説得力がある、ともいえ、そういう意味ではやはりこのエピソードには無くてはならない存在だったのかも知れません。

ところで、本編を見る限りではどうしても“小悪党”といったイメージが付いて回るバルキー星人ですが、実はウルトラマンレオのNGデザインだった、というのは広く知られた話ですね。実際、額にはビームランプらしきものが、胸にはカラータイマーらしきものがあり、確かに姿だけを見ればウルトラマン的な格好良さが感じられるデザインです。
平成18年(2006年)にベアモデルから発売されたこのバルキー星人は、そんなヒーローと表裏一体の、この宇宙人の格好良さが満喫出来るソフビです。
劇中スーツの特徴を上手く再現したディティーリングを施しながら、どことなく昭和のヒーローソフビ人形のイメージも消化している、リアル感とレトロ感を程良く共存させた造形が良い感じですね。今のソフビファンの鑑賞に堪える造形美と世代人のノスタルジーを刺激するレトロムード、このさじ加減の絶妙さはベアモデルならではのものだと思います。

#ウルトラマンタロウ #ベアモデル #円谷プロ #怪獣 #ソフビ

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