50 Guitars Go Country / The 50 Guitars of Tommy Garett

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高田渡ファンには「シラミの旅」でおなじみ「Wabash Cannon Ball」で幕を開ける50ギターズ4枚目。前回のハワイではスティール・ギターをフィーチャーしておりましたが、今回はエレキ・ギターをメインに据えております。簡単に言うとエレキ・インストなんですが、普通のエレキ・インストとはひと味違うのは、やはり多数のアコースティック・ギターズをバックに従えているところ。このあたり、インストのページでご紹介しているエキゾティク・ギターズのカントリー・アルバムと聞き比べていただけるとよくわかると思います。
 リードを取るエレキも複数本あったり、バックのギター群にはマンドリン(?)も加わったりと、結構複雑な作りをしています。この4枚目からはアレンジャーに #アーニー・フリーマン がクレジットされており、以降50ギターズのアレンジは彼が担当します。問題はリード・ギターを誰が弾いているのかです。そろそろ #トミー・テデスコ 氏が登場しても良さそうなのですが、どうも彼の特徴を持つプレイが見つけずらいのです。使われているエレキがフル・アコもしくはセミ・アコのような音を出しているのが原因のような気がします。
 個々の曲を聴くと悪い演奏ではないのです。1曲目のように多数のギターの音で機関車の音を表現するなんて粋なものです。センチメンタルさがそこはかとなくただよい良い気分になってくる演奏も多くあります。しかし、全体を通すと、前回のアルバムと比べると、なんだか中途半端な印象を持ってしまう1枚であります。ま、好みの問題かもしれません。

A Side
01 Wabash Cannon Ball
02 I Can't Help It
03 Tennessee Waltz
04 Wildwood Flower
05 Am I Losing You
06 Just Out Of Reach

B Side
01 Sugar Foot Rag
02 Missing You
03 You Win Again
04 When My Blue Moon Turn To Gold
05 Oh Lonesome Me
06 Send Me The Pillow You Dream On

1962 / Liberty Records (LSS-14025)

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