Motorcycle U.S.A. / The Hornets

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1963年にリリースされたホーネッツの1枚目。ジャケ写でおわかりいただけるように(タイトルみればわかるか)、バイク・レースがテーマと相成っております。プロデューサーはジェリー・ケープハート。作曲のクレジットも、#ジェリー・コール となっています。おそらくほとんど同じメンツで1作目、2作目と作られたものだと考えられます。ただし、はっきり違うのはドラム。この1枚目は2枚目ほどのノリはないし、連打も不安定なので、これは #ハル・ブレイン 先生ではありません。ジェリー・コール&ヒズ・スペースメンのアルバムでも、ハル先生と、もう一人あまりうまくないドラムがたたいている曲が混ざっていたので、おそらくその人でしょう。
 曲の感じは前回とよく似ていて、ギター・リフというか、一つのテーマとコード進行だけ決めて、後は適当にでっち上げたという位のものですが、11曲目「Shotdown」で聴けるファズ・ギターがポイント高し。63年ですでにこの音を作っていたんですね。 #ジェリー・コール はスペースメン名義の「Wipe Out」というアルバムでも、ファズサウンドに近いものを聴かせています。
 2枚目と違い、あまり爆音は大きくないし、あっさりしたサウンドなので、BGMに向いています。現に、私はこのデジタル・リップしたものを小さな音でスピーカーから流して、仕事をしています。肩がこらず、思考力の妨げにもならず、いい感じです。 #ジェリー・コール のギターは、ビリー&トミー&グレンの3大ギタリストほど、「すごいなあ」と感じさせるところはないのですが、軽やかで、サーフ系では特にきらびやかなサウンドで、それが私好みで、サーフ・インストものも何枚か手に入れています。こちらの系統は、先ほどのスペースメンのものが現在SundazedからCDでリイシューされていますし、それとはまた別なものが同じ所からアナログでもでています。興味を持たれた方はどうぞ。サファリーズやシャンティズ聴くよりもずっといいですよ。

Side A
01 On The Track
02 In The Pits
03 Bike Talk
04 The Big Race
05 The Big Iron
06 Over The Top

Side B
01 Cross-Country Run
02 Off The Line
03 Hare And Hound
04 The Fastest Throttle
05 Shotdown
06 Broadside

1964 / Liberty Records (LRP-3328)

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