Boss Drag At The Beach / The T-Bones

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 私が持っている、このアルバムはオリジナルのUS盤ではなく、日本で発売されたもの。80年代にキング・レコードがリバティ・レーベルの日本での販売権(それまでは東芝でした)を得たときに「ジャン&ディーンが選んだサーフィン名盤コレクション」と銘打って、結構レアなものも含んだサーフ&ドラッグを出したのですが、そのうちの1枚です。
 1枚目がサックス中心のインストだったのですが、こちらは完全なエレキ・インストとなっています。基本メンバーは1枚目と同じだと思われ、それにキーボードが加わっています。音の感じがアバランチズをよく似ているので、アル・デ・ロリじゃないかなと思っています。
 構成はどの曲もほぼ同じで、トミー巨匠がメロディというか、ボーカルの部分を弾きます。グレンはコード弾きかリフを弾いていて、間奏部分で、グイッと前へ出てきて、すんごい突っ込みのインプロビゼーションを披露します。よーく聴いているとと、グレンがリードを取る瞬間、ギターのスイッチを変えたり、ボリュームをさっと上げるのがわかって、ゾクゾクします。「いったるでー」という呼吸が感じられるのです。また、目立たないようですが、アーバン・コールマンの弾くリズム・ギターは、ギターインストにおけるリズムギターのお手本とでも言うべき演奏で、どのストロークもピシッ、ピシッと決まっていて、全くだれない。このギターが耳につきだすと、そればっかり聴いてしまうくらいです。先ほど書いたキーボードが上手くはまって曲にカラフルさが加わっています。結論として、なかなかのエレキ・インスト名盤となっていると思います。

Side A
01 Haulin' Henry
02 Pearlin'
03 White Water Wipe-Out
04 Hot Rod U.S.A.
05 Chopped Deuce
06 Competion Coupe

Side B
01 Takin' Gas
02 Five Over
03 High Boy Hauler
04 Boss woody
05 Bucket Seat Beauty #1
06 Thunder Road

1963 / キング・レコード (K22P-235)

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