Gold Finger / Billy Strange

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 まずは、ビリー親分のヒット曲「Goldfinger」です。1965年のアルバム。タイトル曲の他にも、TVや映画のテーマが多く収録されています。そのうちのいくつかは様々なコンピレーションの中でCD化されていますが、このアルバム自体はまだCD化されていません。
 今聴いてみるとなんだか「懐メロ」感覚がいっぱい漂う雰囲気ですが、まあ、大人のエレキ・インストなのだからだ、と言うことにしておきましょう。ビリー親分のギターはおとなしく、美しい音色を聴かせてくれていますが、「I Feel Fine」で「ジャジャジャ」と切れ込み鋭い部分などは、いかにも親分らしく、聴いていてニヤリとしてしまいます。ニヤリと言えば、ハル・ブレインのドラムも、いかにもと言うところがあります。1曲目の最後の部分での二人の掛け合い(コール&レスポンス)や、B面トップの「Peter Gunn」のイントロのドラミングなどは派手ではないもののハル印がきっちりと刻印されています。
 複数のギターが演奏されている曲もありますが、どのギターも親分の演奏に聞こえます。サイド・ギターを頼まずに、オーバー・ダブをしたのでしょうか?だとすればこの時代ちょっと珍しいことのような気もします。

Side A
01 Goldfinger
02 More
03 Paladin(Have Gun Will Travel)
04 Goin' Out Of My Head
05 I Feel Fine
06 Theme For Pussy Galore

Side B
01 Peter Gunn
02 Dear Heart
03 Theme From Munsters
04 The Jerk
05 Come See About Me
06 Man With The Golden Arm

1965 / GNP Crescendo (GNP 2006)

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