50 Guitars Visit Hawaii / The 50 Guitars of Tommy Garett

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 1枚目、2枚目とある意味ではオーソドックスなギターアルバムを提供してくれた #スナッフ・ギャレット 氏が、素っ頓狂なことをやってくれました。「国境の南」から、「国境の西」。太平洋のど真ん中に、飛び出してしまったのがこのアルバム。エキゾチックなギターをバックに、ハワイアン。スチール・ギターが響き渡ります。これもエキゾチック、エスニックと言えばいえるでしょうが、何となく「?」が頭に3つくらい着きそうな感じではあります。
 しかし、これが「ゲテモノ」かというと、全く違うと言うところが、立派な所。1曲目のイントロで、ギターズ(あえて複数形にしてみました)の音が寄せては返す波を表現するところから聴き手の気持ちをしっかりつかんでくれます。それに乗っかるハワイアン・スチール・ギターの音の気持ちの良いこと。このギタリストが誰なのかのクレジットがないのが残念です。1、2曲目でくつろいでいると、ボレロのようなアレンジの3曲目「Pagan Love Songs」で揺り起こされ、さらに、スチールが妙にかわいい4曲目に続くなどと、違和感のない起伏を持って曲の並びも良くできていると感じます。なお、この3枚目からプロデューサーのクレジットが #トミー・ギャレット と表記されるようになります。1・2枚目はバンド名にはトミーの名前が入っていても、プロデューサーには彼の名前がなかったのです。ちなみに1枚目はフェリックス・スラトキン(Felix Slatkin)、2枚目はプロデューサーのクレジットなし。

Side A
01 Blue Hawaii
02 Hawaiian Wedding Song
03 Pagan Love Songs
04 My Little Grass Shack
05 Now Is The Hour
06 Hawaiian War Chant

Side B
01 The Hukilau Song
02 Song Of The Islands
03 Lovely Hula Hands
04 Sweet Leilani
05 Moon Of The Manakoora
06 Aloha Oe

1962 / Liberty Records (LSS 14022)

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