Indian Love Call / The Exotic Guitars

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 今ひとつ、キャロル・ケイという人のベースがよくわからないという方に申し上げます。1曲目のプレイが典型的キャロル・ケイです。音の一つ一つ、リズムのキレ具合の一つ一つに、彼女の刻印が記されています。これを聞いてから、スプリームズ&テンプスの「君に愛されたい(I'm Gonna Make You Love Me)」なんかを聴いていただくと、「あー、同じだぁ!」と納得していただけると思います。アニマルズの"Sky Pilot"とかジョー・コッカーの"Feelin' All Right"とか(以下略w。
 で、私、エキゾティック・ギターズのアルバムの中で、これが一番好きかもしれません。まず、元の曲が好き。私がガキの頃に心をときめかせた曲がいっぱい並んでします。「ラ・パロマ」、「真珠貝の歌」、「ブルーレディに紅いバラ」、「小さな花」、「ムーン・リバー」…。マジで、懐メロ一直線。真珠と言えば、あと、タンゴなんかも聴いたなぁ。家がカバン屋の親友の倉庫にプレーヤー持ち込んで‥。
 エキゾティック・ギターズの演奏が私の心を刺激するのは、ロック小僧だった私の、それとは別な何というか、今音楽を聴き続けているベーシックな部分をチクチクとつついてくるからなのかもしれません。
 さらに、このアルバムには、「リパブリック賛歌」みたいな、オイオイ(^^ゞとなるような曲も取り上げられたり、「剣の舞」で聴かせるさりげなさそうでいて、実はかなりすごいプレイなどが聴けます。相変わらずギターの音がいいですねぇ。忘れているかもしれないのでもう1回書いておきます、ギターはLAのトップ・セッション・ギタリストの一人アル・ケイシーです。

Side A
01 Indian Love Call
02 La Paloma
03 Battle Hymn Of The Republic
04 Pearly Shells
05 Red Roses For A Blue Lady
06 Sabre Dance (From Balet Gayne)

Side B
07 Viya Con Dios
08 Galveston
09 The Green Door
10 Petite Fleur
11 Trying
12 Moon River

1969 / Ranwood Records (R 8051)

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