The First Album / The Exotic Guitars

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68年から、最後のアルバムが出る77年まで、合計10枚のアルバムを残しているエキゾチック・ギターズ(今後はEG'sと呼ばせていただきます。Booket T. & The MG'sのまねですw)の1枚目です。アルバム名は特につけられていないのですが、1枚目と言うことで勝手にこう呼ばせていただきます。全く無名のグループですが、繰り返し、同じレーベルから出されているということは、「そこそこ売れた」と言うことを表しているとは思います。内容はいわゆる「エレキ」とは趣が異なっており、完全なイージー・リスニングというかエレベーター・ミュージックというか、もっと言ってしまえば、「ムード音楽」と呼びたくなるような音楽です。しかし、北欧系インスト顔負けの「哀愁のエレキ」的なサウンドを持っているので聞いていて大変心地よいものがあります。1曲目にかかった少し深めのエコーにゾクゾクする私です。哀愁のテケテケも入って、言うことなし!終わり方は「二人の銀座」と同じじゃないですか。全アルバムを通してアレンジを担当したビル・ジャスティスの技ありと言ったところか。
 奏者のクレジットは、リード・ギターのアル・ケイシーだけが入り続けるのですが、すべて通して聴いた結論を先に申し上げると、ドラムはずっとハル・ブレイン。ベースはほとんどがキャロル・ケイ。サイド・ギターにトミー・テデスコほか数名。バイブはジュリアス・ウェクターか?
 私は、このサウンド相当気に入り、オール・タイム・BGMとして採用しています。
 どうでも良いことですが、B−1「セ・シ・ボン」が流れると、「セ・シ・ボン。洋酒喫茶セシボン」と歌ってしまいます。悲しき関西系じじい。60年代深夜ラジオCMの定番でした。うーん、懐かしい。そしてその懐かしさを増幅させる太くて、美しい響きのエレキ・ギター。あなたも、ぜひどうぞ。

Side A
01 I Will Wait For You
02 Spanish Eyes
03 My Happiness
04 Heartaches
05 Wonderful By Night
06 Yellow Bird

Side B
01 C'est Si Bon
02 Blueberry Hill
03 Alley Cat
04 Strangers On The Shore
05 Melody Of Love

1968 / Ranwood Records RLP-8002

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