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El Hombre / The 50 Guitars of Tommy Garrett
このところ、50ギターズはラテン路線とラブ・ロマンス路線を交互に繰り返すようになっています。なので今回はラテンの番です。何度も言うようですが、私の好みはこちらの方です。ロマンス路線のイージー・リスニングも気持ちが良いのですが、そこにラテン風味が入る方が、なんだかアクセントが付くような気がするのです。心なしかトミーさんの指の滑りもなめらかなような気がします。
ラテンとはいえ、この盤で扱っている曲はトラッドなラテンはほとんどないようです(あまり詳しくはないので、当たっているかどうか自信はあまりないですが)。マカロニ・ウエスタンのテーマ曲(3,9,11,12)やトミー・ギャレットが手がけた曲(4,7,10)などが多く含まれています。しかし、熱心なラテン・ファンではない私にとっては充分です。特にマカロニ・ウエスタンから取った曲はとても良くアレンジができていると思います。
さて、このアルバムあたりで、 種明かしをしようと思います。ジャケットの男性。7枚目の「Border Town Bandido」で登場して以来、ずっとジャケットに映っています。「Viva Mexico」でライフル振りかざしている悪党もそうだし、「In A Brazillian Mood」で、すかした顔して美女を抱いている男もこの人です。そう、この人物が50ギターズのプロデューサー #トミー・ギャレット 別名 #スナッフ・ギャレット です。リバティ・レコードのA&Rマンであり、数々のヒット曲のプロデューサーです。実力者であっただけにこれまでの50ギターズのアルバムをすべて二つ折りしかも一部を切り抜いた変形ジャケットにするというコストのかかることをしたり、録音に金をかけ、高音質で届けたいあまりに、60年代では珍しかった発売時アルバムは密封されている(私、1枚だけこの状態のもをを手に入れて確認しました)というとんでもない発売方法を採ることが出来たのです。今はただ、「ご苦労さん」と言っておきます。
Side A
01 The Mexican Shuffle
02 Yellow Days La Mentira
03 Theme From ”A Fistful Of Dollars”
04 La Negra
05 Patricia
06 Domingo De Ronda
Side B
07 El Hombre
08 Magic Trumpet
09 For A Few Dollars More
10 Mucho Cerveza
11 The Hanging Tree
12 The Good,The Bad And The Ugly
1968 / Liberty Records (LSS-14042)