The Sound Of Love / The 50 guitars of Tommy Garrett

　４枚目となったラブ･ロマンス路線。なかなか練れてきた感があります。今回はバックのギター群とトミーさんのガット・ギターがかなりよいアンサンブルだと感じています。さらにおもしろいことに、ギターがバックを勤めていると、普通ならグァーっと盛り上がっていきそうなところがそれほど盛り上がらないのです。それが弱点かというと、さにあらず。イージー・リスニングだからそんなに盛り上がられると困るのですよ。だからこの「盛り上がらなさ」加減が、ちょうど良いのです。並べられた曲をご覧下さい。どの曲も本来なら後半にかけてぐっと盛り上がって行くところに特徴のある曲が並んでいます。そこを盛り上げない（何度同じ言葉使うのだ＞おれ）のだから、これはアレンジの勝利だと思います。
　と言うことで、疲れ切った休日や夜の時間帯にぐっとテンション下げて楽しんでいただくのに適した１枚かと存じます。わたくし、５０ギターズのロマンス路線はあまり好きではないのですが、このアルバムはかなり良くかけていることが、自分のコンピュータにインストールしたペレーヤーの再生回数を見るとわかります。私は普段はアナログ・レコードを自分でリッピングして雑音を取る処理をして、flac形式に変換して聴いております。もう２０年近くそんなことを続けてきているので手慣れた作業です。
　５０ギターズのオリジナル・アルバムはベストを除いて２４枚あります（ただし、その後、おまけもあるのですが）。今回が１８枚目と言うことは、いよいよ終盤にさしかかってまいりました。最後までおつきあいいただくよう、お願いいたします。

Side A
01 This Guy's In Love With You
02 Goin' Out Of My Head
03 Kiss Me Goodbye
04 Can't Take My Eyes Off You
05 Fascination
06 The Look Of Love

Side B
01 There Is A Place For Lovers
02 Turn Around,Look At Me
03 Changes Are
04 Elusive Butterfly
05 Over You
06 Classical Gas

1969 / Liberty Records (LSS-14044)