Six Flags Over Texas / The 50 Guitars of Tommy Garett

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「テキサスにはためく6つの旗」というアルバム・タイトルを見て、「ははーん、なるほど」と納得する方はかなり少数だと思います。私も最初なんのことだかわかりませんでした。で、ジャケットを開くと中に簡単なテキサス州の歴史が書かれてあります。それによると、テキサスは1519年~1685年と1719年~1821年の時期はスペイン領、1685年~1690年まではフランス領、1821年~1836年はメキシコ領、そして(これは知りませんでしたが)1836年~1845年までの短い期間ですが、テキサス共和国として独立し、その後、いったんアメリカ合衆国に入ったものの、ご存じの通り1861年~65年の間はアメリカ連合国(いわゆる「南軍」)として合衆国から袂を分かったのです。6つの旗とはこのそれぞれの国の旗を指しています。アルバムには記載がなかったので調べてみましたが、左側が上から、合衆国、フランス国旗(ブルボン朝)、スペイン。右側上から、テキサス共和国、連合国、メキシコとなっております。しかし、元々は誰の土地であったかという視点はまったくありません(-_-メ)
 ジャケットに載っているので、おもしろいのでついでに書いておくと、州名の「テキサス」はネイティブ・アメリカンの言葉から来ていて、その意味は「友好的」。州のニックネームは「Lone Star State(一つ星の州)」、これはたぶん旗から来ているのでしょう。州のモットーは「友情」、州の鳥はモッキングバード、州の木はペカン(クルミの仲間だそうです)。州の歌は「テキサス、我らのテキサス(7曲目、B面トップに収録)」、州の花はブルー・ボンネット、州都はオースティン。と言うことであります。
 まあ、長々と書いてきましたが、何かの企画と連動したのかもしれません。確かに、ギターをフィーチャーした演奏にはなっていますが、いつもの50ギターズとはずいぶん手触りの異なる盤となっています。リアルタイムのファンだったとしたら、このアルバムを手に入れて針を落とした瞬間、ショックを受けただろうと思います。まあ、おまけみたいなものだと思っておきましょう。

Side A
01 Yellow Rose Of Texas
02 Streets Of Laredo
03 Cotton Fields
04 San Antonio Rose
05 Theme From ”Giant”
06 Abilene

Side B
01 Texas, Our Texas
02 Red River Valley
03 Big D
04 Theme From ”The Alamo”(The Green Leaves Of Summer)
05 Houston
06 Six Flag Over Texas

1967 / Liberty Records (LSS-14040)

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