More 50 Guitars In Love / The 50 Guitars of Tommy Garett

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 50ギターズ「情痴」路線第2弾であります。「In Love」が評判良かったのでしょうか、このような「続」というのは、2枚目以来です。しかし、さらに愛を深めているのに、「ふられた気持(You've Lost That Lovin' Feelin')」が1曲目なのはいかがなものかとは思うのですが、歌詞があるわけじゃなし、ロマンチックなら良いのだという判断なのでしょう。確かに、「In Love」より、さらにロマンチックに、ムーディに50ギターズの世界が展開されています。ギターの音色もこちらの方がより甘くそして太くなっているような気がします。
 さて、今回の収録曲のタイトルには少し難解で意味のわかりにくいのがありますので、簡単に説明をしておきます。まずは楽勝な方から。
 12曲目の「courtin'」ですが、「court」と言う単語は「裁判所」という意味で現在は一般的です。あと、入試用にはその元になった「宮廷」を覚えておけばいいのですが、ここでは「ing」が着いているので、当然動詞です。で、辞書を引くと、まあ、こんな意味もあったのかという「求愛する」。そう、「courtin'」は「ただ今恋愛中」という意味なのでした。これ、試験には出ません(^^ゞ
 もっと難しいのが2曲目「My Cup Runneth Over」。「Runneth」という言葉がわからないので、辞書を引いてやれ!「アレッ、載ってない」中辞典では無理なのかと思い、リーダーズを引いても出てこない。「さては、いつもの粗忽でタイプをミスったなぁ」と、濡れ衣を着せられてはいけないので慌てて説明いたします。実はこの言葉は聖書の引用で、西洋では結構有名なフレーズなのです。「runneth」は古い英語で、「runs」のこと。で、文としての意味は「幸せに満ちあふれている」という意味です。ためしにググってみたら海外のサイトでペットのフェレットがかわいくカップに入っている写真(ニコ動の「ネコ鍋」みたいなもんですね)のキャプションにこの言葉「My cup...」を使っているところがありました。それくらい人口に膾炙している表現なので、ポピュラーソングのタイトルにも使われているのでしょう。
 このように、50ギターズは聴いて和めるだけでなく、英語の勉強にもなるのでした(^。^)

Side A
01 You've Lost That Lovin' Feelin
02 My Cup Runneth Over
03 Guitar Serenade
04 If You Go Away
05 Old Cape Cod
06 Softly, As I Leave You

Side B
07 A Man And A Woman
08 Theme For Someone In Love
09 My Special Angel
10 Hung Up In Your Eyes
11 My Love, Forgive Me
12 Courtin'

1967 / Liberty Records (LSS-14039)

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