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In A Brazillian Mood / The 50 Guitars of Tommy Garett
もうすでにお気づきのこととは思いますが、50ギターズをめぐる旅は結局 #トミー・テデスコ という60年代LA音楽シーンを支えたギタリストのアコースティック・ギターの腕前を再確認する旅でもあります。前回のトミーさんのギターが少ないと言う私の不満にまたも答えるかのごとく、高揚する速弾きがてんこ盛りの1枚となりました。何も言わずに1曲目2曲目と聴き進んでください。いいですなぁー。ほんとうにいいですなぁー。ただ指が早いだけでなく、細かい音に気持ちがちゃんと乗っているところが本当に素晴らしいです。2曲目の「Fly Me To The Moon」で途中3拍子になります。今ではボサノバの定番曲のようになっているこの曲は、実は元々は3拍子だったのです。バースも3拍子で書かれています。記憶をたどって書いてみると…
Poets often use many words to say a simple thing.
Though it takes much time and rhyme to make a poem sing.
With music and words I've been playing for you I have written a song
…、あかん。最後の行がどうしても思い出せん。老化であります。高2の頃大阪はミナミのクラブみたいなところでこの曲を大人向けにやっていたんです。バースを3拍子のまま、コーラスに入るとボサノバにするというアイデアが結構受けていました。
さて、アルバムに話を戻します。最初の数曲のようにボサノバあるいはサンバでまとめてくれればアルバムの統一感が出たと思うのですが、5曲目がタイトルはスペイン語なのですが、曲想はでまるでカントリーみたいでちょっと違和感があります。しかし、トミーさんのギターを堪能し、ブラジリアンな気分に浸れるなかなかの佳盤であると思います。
最後に、またあの男が姿を現しています。
Side A
01 The Girl From Ipanema
02 Fly Me To The Moon
03 How Insensitive
04 Summer Samba
05 Cancion
06 Guantanamera
Side B
01 Carioca
02 Samba For Yolanda
03 Mas Que Nada
04 Babalu
05 Samba De Orfeu
06 Desafinado
1967 Liberty Records (LSS-14038)