銀鉱石 (silver ore) 谷口銀山 #0655

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網状の石英脈からなる銀鉱石です。1~2枚目は背景をソフトウエア処理しています。

谷口銀山は源義経ゆかりの金売吉次の発見との伝承があり、戦国末期の16世紀末に最上義光が採掘したといわれますが、本格的に開発されたのは新庄藩主戸沢政盛が入部してからで、各地から鉱山技術者を招いて開発に尽力、最盛期は寛永から慶安年間(1624年~1652年)だったと言われています。その頃の谷口銀山には坑道が66、鉱夫の屋敷が3,000軒、常時芝居が観られる小屋が7か所あったといいます。その後水抜きが困難となった為、1845年(弘化2年)に廃坑となりました。現在は建物等の遺構はありませんが、当時の名残と思われる地名(ずり山、伝助鋪、まさり鋪、十分一、買石沢)が伝わり、鉱山師の屋敷跡からは鉱石を砕いた石臼やたくさんの鉱滓が発見されています。

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