22 ディロフォサウルス (Dilophosaurus)上(英語版) 下(日本語版)

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ディロフォサウルス
 獣脚類/コエロフィシス上科/体長:7m/名前の意味:二つの鶏冠(とさか)を持つトカゲ
 1億9,900万年~1億9,000万年前/産出地:北アメリカ・中国(現在中国で発見されたディロフォサウルスはシノサウルスという新たな学名が与えられている。補完する全身の骨格が発見されており、北アメリカ産と別種であるとの結論がなされている。)
北アメリカ産の大型獣脚類。もっとも原始的な獣脚類の初期のメンバー。あたまには皿を半分に割って並べたような、奇妙な鶏冠を持っていた。このとさかは薄い骨でできていて、異性へのアピールとして使われたとするのが自然な解釈だろう。繁殖期には鮮やかな色がついていた可能性がある。大型である割にはきゃしゃで細長く、力の弱い顎しかもっていなかったディロフォサウルスにとって、大きな獲物をしとめるのは至難の業だったはずである。
一般的には腐肉食性(スカベンジャー)であったかもしれないと考えられている。また、鼻腔の位置からスピノサウルスや古代ワニのように水中に鼻先を水面から出して呼吸をすることも可能な魚食性であっという可能性もないわけではない。
いずれにしても、映画のように毒を吹きかけるというギミックは持っていなかった。

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