17   コエロフィシス (Coelophysis)上(英語版) 下(日本語版)

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コエロフィシス (=中空の脊椎)化石の特徴がそのまま名前にされている。
 
獣脚類/コエロフィシス上科/
体長:3m
2億2,400万~2億1,600万年前/産出国(アメリカ)

北アメリカ産の小型獣脚類。ニューメキシコ州(アメリカ)にある、ゴースト・ランチ(幽霊牧場)と呼ばれる一帯には
、何百頭分ものコエロフィシスの骨格からなるボーンヘッド(骨層)があり、群れをつくって生活していたとも考えられている。この集団の死因については様々な説があるが、真相はいまだに解明されていない。発見されている骨格には華奢なタイプとがっしりしたタイプとがあり、華奢な方がオスでがっしりした方がメスという見解もあるが、雌雄を判別する方法は確立しておらず、確実な答えとはならない。腹の中に子供の骨格の入った化石も見つかっている。当初は胎児の骨格と考えられていたが、それにしては大きすぎるということから、共食い説が浮上した。そうであれば、コエロフィシスは幼体を生きたまま咀嚼せず、現代のペンギンや鵜のように丸呑みにしたことになる。

以上日本語版解説参照

この絵は当時、BBC放送のdinosaur detective(恐竜探偵)という名で放送されていたテレビ番組に貸し出していた。この年代の小型獣脚類に羽毛があったかどうか科学的実証が数百頭もの骨格が一度に発見されたボーンヘッドから得られたという明確な情報に僕は触れていない。今は小型獣脚類だとどの恐竜も羽毛をはやすのだけれど、どうなんだろうね。当時の地球環境の暑さは現在の熱帯の比ではない。寒暖差が大きかったとすれば可能性は大きいだろうけど。といつも疑問に思いつつ最近は遠慮勝ちに羽毛を付けたものも描く。でも、この絵はこれでいいと思っています。

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