Beethoven Sonata13.14,15  op.27-1/27-2『月光』/28『田園』

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ベートーヴェン 初期から中期に至る3曲

 ピアノソナタ第13番変ホ長調 作品27の1

 第1楽章 アンダンテ-アレグロ-テンポⅠ-アタッカ:
 第2楽章 アレグロ モルト エ ヴィヴァーチェ-アタッカ:
 第3楽章 アダージオ コン エスプレッシオーネーアタッカ:
 第4楽章 アレグロ ヴィヴァーチェ

アポロ的なポリーニのソノリティが朴訥なシューベルトを思わせる音列を素朴に聴かせてくれる。習作か練習曲のような独り言が膨らんでいく。第一楽章から終楽章迄アタッカデ繋がり、つくりに第14番との近似性が見える。第3楽章のテーマはなんか眼差しが遠くに行くようで懐かしい気持ちになる歌が心地よい。標題付きの第14番が作品27の二曲の作品の中で圧倒的に語られるけど、ボクは好きですね。こっちの方が。終楽章は初期のベートーヴェンだね。というより、弾く人の技量に合わせたか。

 ピアノソナタ 第14番嬰ハ短調 作品27の2 『月光』

 第1楽章 アダージオ ソステヌート-アタッカ:
 第2楽章 アレエグレット-アタッカ:
 第3楽章 プレスト アジタート

このへんでもう、ソナタ形式もへったくれもなくなりかけている。3楽章のピアノ・ソナタ 標題にこだわってLabに少し書こうと思った。印象派作品27の1の朴訥さを短調でゆっくり歌わせていくような感じ。ドラマ性が湖蛍のように浮き上がる。これもシューベルトっぽい。Si deve suonare tutto questo pezzo delicatissimamente e senza sordino(=弱音器)の指示があるが、今風のサスティンペダルを踏んだままの状態がそれにあたるらしい。今回初めて知った。Wiki
って便利だ。
この標題は本人の付けたものではない。
2曲ともソナタ風の幻想曲を意識しているとされ、楽章をアタッカで繋げているのもそういうふう「風」を意識しているんでしょうね。

  ピアノソナタ第15番ニ長調作品28『田園』

  第1楽章 アレグロ
  第2楽章 アンダンテ
  第3楽章 スケルツオ:アレグロ ヴィヴァーチェ
  第4楽章 ロンド:アレグロ、マ ノン トロッポ
 
 それまでなんてことなく聴いていた曲だったけど、この曲はアシュケナージのロマンティックなピアノタッチで聴いたとき第2楽章でボクは涙腺をやられてしま 
 った。まあ、情緒不安定だったんだろうね。古典派の作品をあそこ迄ソフトに艶やかに弾かれるともう、白旗だわね。表題の『田園』をポリーニを含めてアルカ
 イックな絵にしてくれる演奏が多いんだけど、なんだろうね。アシュケナージってピアニストは。モーツァルトの第24番の第1楽章でもそんなことがあったな。
 これはLabに書いたな確か。
      https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/112
 
ポリーニもインフラ的でいいんだけど、この曲だけはアシュケナージが引っ掛かって後のご飯がのどを通らない。

作品27-1をポリーニで

 https://youtu.be/1bQ9A0d75sM?si=7eZZiwxQRg4lO1_f

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