08 アパトサウルス (Apatosaurus)上(英語版)下(日本語版)おまけ2001年の元の絵

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アパトサウルス 
竜脚形類/竜脚類/ディプロドクス科 1億5,400万~1億4,400万年前、:産地 北アメリカ名前の意味(人を惑わすトカゲ)
体長26m 同じ巨大な竜脚類であるディプロドクスと近縁関係にある。数多いアパトサウルスの化石の中でも、最も興味深いものは足跡の印象化石だろう。前足の跡だけの化石からは、水中で後ろ足を浮かせてたまま、前足で水底を蹴って進む姿が想像されるだろう。2頭の肉食恐竜(おそらくアロサウルス)に追われている足跡化石にも想像を掻き立てられる。ただ、足跡だけでアパトサウルスと断定することはもちろんちょっと無茶だけど。ジュラ紀後半の地層からは胃石も多く発見されえている。表面の滑らかな小石であるが、胃の中で植物をすりつぶすために飲み込む生き物が多くいたということ。アパとサウルスも移籍によって消化を助けていた可能性はある。 以上参考は日本語解説

おまけの絵とカードの絵はほとんど同じだが、首の角度が違う。これはカードを発行する際、最初にお願いに行った大学の教授が竜脚類の、特にディプロドクス科の恐竜の頸椎は、おまけのような格好では繋がっていないと指摘したことでした。ボクは彼の説に疑問を感じたのだが、やむなく、折衷的な修正を行った。発見された恐竜の頸椎と頭骨はカードの絵よりもさらに下向きになっているというのだ。でも、軟骨ってものもあったんではないの?といいたかったが、何しろ権威があったらしい。最初の恐竜博で先生は引っ張りだこで、以後学研の図鑑の竜脚類の絵はほとんどが下向きの顔になってた。そうしないと骨の構造上草が食べられないとおっしゃった。でもさ。海辺のアジサシとかの嘴をごらんよ。上に反っているもの、長いもの、短いもの、内側に曲がっているもの、上より下くちばしが長いもの、いろんな嘴のものが同じ海辺で餌をとって生きている。形によって地中に差し込む深さや範囲が違い、鳥たちは自然に食べ物の捕食範囲を決めているのです。
これが生き物の合理性だと僕は今もそう思っています。アパトサウルスは、ほぼ直角に近く首と頸椎が繋がっていたんじゃなくてその首の位置角度に適した範囲の植物を食べていたのだと私は考えます。高いところの植物の葉や木の実は堅い。だから、胃石も必要になる。
それに、何より、描いたとき先生のおっしゃるように描くと、それはあまりにも生き物として不自然であると描き手として今も思っています。

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