57 テリジノサウルス (THERIZINOSAURUS)

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テリジノサウルス (Therizinosaurus)

獣脚類/コエルロサウルス類/テリジノサウルス類 /体長:11?m/名前の意味:大鎌トカゲ
8,400万~7,100万年前(白亜紀後期)/産出地:モンゴル

アジア産の大型獣脚類。
1954年、不完全な前脚と肩甲骨のみから記載(学会発表)された謎の恐竜。頭骨は発見されておらず、、骨格もあまりに不完全なところから、様々な仮説が飛び交い、巨大な亀、ダチョウ型恐竜、アリクイに似た道の恐竜など、多様な姿が想像されてきた。
しかし、化石から判断すればテリジノサウルスが前脚に巨大な鉤爪を持っていたことは間違いない。発見された鉤爪は最大で70㎝もあり、生きていた時には角質に覆われていたことも考えれば、1mに達していたとも考えられる。証拠となる化石は見つかっていないが全体のフォルムは同類と推定される小型のアラシャサウルスの化石から、現在のような体型であったのではないかとされる。
食性も不明だが、現在では、この下にのっそりと座り込み、鎌のような鉤爪で近くの植物をかき集めて食べるく巨大なナマケモノのような恐竜とも考えられている。諸説あるのでここでは雑食性としておく。この恐竜のフォルムは資料がないわりにすっかり定着してしまって、おまけに体毛が欠かせなくなってきた。二番目の絵はこのカード以降に描いたもので、それでも体毛に違和感を覚えつつ妥協している。前にも書いたが体毛や羽毛で全身を蓋うと、凄く簡単に仕事が終わるんだぜ。

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