THE  ORIGINALS フルトウェングラー 交響曲第2番 シューマン 交響曲第4番 CD2枚組

0

DISK1

ロベルト・シューマン/交響曲第4番ニ短調OP.120

 1.かなり緩やかに―生き生きと  Ziemlich langsam - Lebhaft

 2.ロマンツェ: かなり緩やかに  Ziemlich langsam

 3.スケルツォ: 生き生きと    Lebhaft
 
 4.フィナーレ: 緩やかにー 生き生きと LangsamーLebhaft

1953年フルトウェングラーが亡くなる以年前になる最後の録音メタルマスターによるモノラルだが、音は申し分ない。変幻自在の即興的芸術家であった彼の演奏をレコードで聴くのはなかなか難しいものがある。レコーディングというものに馴染むスケールではない部分が常にある。
この録音はグラモフォン威信をかけたものだったんでしょうね。

DISK2

ウィルヘルム・フルトウェングラー/交響曲第2番ホ短調 (1944~1945)

 1.アッサイ・モデラート
 2.アンダンテ・センプリーチェ
 3.ウンポコ・モデラート
 4.ランサムーアルメリッヒ.フォルベルツ (ゆっくり - 徐々に前進)

二枚組のセカンドディスクだが、このCDは畳み方が変わっていて、展開型。完全に開くとケースの長さが4枚分になる。当然、スキャンできない。
彼は指揮者としてだけではなく、3曲の交響曲とピアノ協奏曲とかも書いているが、どれもオッそろしく長い。ブゾーニのピアノ協奏曲も長いが
彼のはまだ長い。どれもこれも演奏時間は80分を超える。ブルックナー張りに改訂版が出てるらしい。
曲調は一口では言えるわけないが、こてこてのドイツロマン主義。厚いオーケストレーションに載せて美しさと晦渋の極みが混然と交錯し、音楽が滔々と流れる。

簡単に紹介だけにとどめたい。
第1楽章はクラリネットの入りから全曲を通ずる下降動機。第1主題はリズミカルで次第に強くなる。繊細で美しい。

第2楽章は文字通りゆったりと流れるテンポ。藻管楽器が古雅なウィーンフィルの音が欲しい楽章。ヨアヒム・ラフの旋律にあったようなメロディ委が美しいです。確か交響曲第5番。

第3楽章は2拍子のブルックナーみたいなスケルツォ

第4楽章はやっぱ第二主題のメロディがホルンに出てくるところでほっと一息。長い。

未だに僕はちゃんと聴けてません。

でも、ブルックナー以後の古典音楽の総決算のような意義ある作品であると羊羹と渋茶で考えました。

第2楽章をサンプルに

https://youtu.be/QP4hsBjHnq4?si=PjLG0u2Z1Bvy5lr4

どちらもベルリンフィルです。

Default