新ウィーン学派の管弦楽 Schönberg, Berg, Webern

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Berg, Webern,Schönberg Orchesterstücke

ベルク、ウエーベルン、シェーンベルク 管弦楽小品集

指揮:ジェームス・レヴァイン オケ:ベルリンP.O.

シェーンベルクとその弟子であったベルクとウェーベルンの管弦楽のための小品を集めたCD
無調音楽と12音技法を世に出したクラシックの世界では現代音楽につながっていく道の途中の音楽。当時1900年代の初頭においては
前衛的であった。

とっつきにくさは当然ある。反語を繰り返すが、有機的な無機質、血の管が見えない鼓動。音楽を旋律で知覚するのではなく、感覚的な響きとしてとらえればそれぞれの個性が見えてくる。弟子の二人に比べると響が詩的で楽器間の響きとつながりがひとの湿り気を帯びている。ウェーベルンは規範的で潔癖。ベルクはどこか精神的な崩れがあってマーラの第9のような蠱惑的な色目がいくつか重なって聴こえる。
彼のヴァイオリン協奏曲は傑作だけれど、この短い3つの作品もそれぞれ美しい。

このCDのソースはYouTubeで探せなかった。シノーポリ式の素晴らしい演奏があった。
https://youtu.be/xWj-n73XjdQ

たまには旋律を口ずさめない音楽もいいのではないか。
 


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