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オルニトレステス

 獣脚類/テタヌラ類/コエルロサウルス類/体長2m/名前の意味:鳥泥棒
 1億5,100万~1億4,400万年前/産出地:アメリカ

 北アメリカ産の小型獣脚類。体のつくりはきゃしゃで、前足には4本の指があり(ただし、第4指は確認できないほど小さい)、すらりとした後足を持っていた。足が速く、敏捷性を持っていたと思われる。
肉食性という断定はできないが、トカゲや昆虫などの小動物を捕食し、獲物は生きているものとは限らない。これは特異な個性ではなく、現生の肉食獣も当然生存のために持っている性質である。更に現生のハイエナのように、同時期の大型恐竜であったアロサウルスなどの仕留めた獲物の食べ残しを失敬することもあったろう。オルニトレステスは、長く伸びた鼻先に骨質の鶏冠を持っていたが、その役割についてはあまり知られていない。しかし、その役割については現生の鳥類にも、同時代の恐竜たちにも腐るほどある。個人的には特別な役割などない。鶏の例をあげるまでもなく、誰にだってうすうすわかっていることだ。と、考えている。

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