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オヴィラプトル 

獣脚類/コエルロサウルス類/オヴィラプトロサウルス類/体長:2.4m/名前の意味(卵泥棒)
産出地:モンゴル・中国

アジア産の小型獣脚類。1913年に発見された最初の骨格が卵の上に横たわっていたことから、他の恐竜の卵を盗んで食べていたと考えられた。
しかし、最近の調査により、砂嵐のような災害から自分の卵を守った姿勢のまま絶命したこの恐竜の化石がモンゴルで発見され、卵泥棒という不名誉なイメージは一新された。
前足には羽毛が生えていて、現生の地上性の鳥類のように羽を広げて卵を直射日光から守ったのではないかとの説もある。
かつて「卵泥棒説」を裏付ける証拠として取り上げられていた歯のない嘴の上顎にあった一対の鋭い突起の利用法は様々な推測ができるが、卵も割ったかもしれないが、繁殖期が限定される卵だけで生存を維持できるというのは通常考えられない。様々なものを食べていて、その中には貝類や海辺の甲殻類の殻を砕くためにも使用していた可能性もある。雑食と考えるのが妥当ではないか。

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