Peron 13 ドミートリ・ショスタコーヴィチ  ”セカンドワルツ”

初版 2024/02/05 14:50

改訂 2024/02/11 08:40

ショスタコーヴィチを聴こうと言うとき、その必要がなければ避けたいという気持ちがボクの何処かに少しある。
重く暗い音楽の淵と装われた悲劇と恭順と

ジダーノフ批判以後、スターリンが没するまで石橋を叩くように用心深く、彼の音楽はその本心を深く沈潜させたまま、表現者としてその場での足踏みに力を込めていた。


芸術家が心の自由を失いかねない環境の酷烈はどうにも表現のしようのないものだけれど、彼が歴史に残してきた音楽にはこういう爆発もあるのです。

郷愁がその暖かく野太いワルツから澎湃と立ち上り、縛るもののない自由が歌になる。


もともとは、らしくないソヴィエト・ジャズ委員会などといういかにもソヴィエトらしい不自由な会に属していた彼が当時のソヴィエトに於けるジャズの普及のために作曲したと言われる。

でも、これはまるで民謡のスイングです。
ジャズ組曲第2番(本当は舞台管弦楽のための組曲)から第二のワルツ。映画の中で使われていた曲の編曲ですが、紛れもないロシアンワルツです。
この音楽のフレキシブルな構成が聴衆の期待に完璧に応えています。
きっちりしたオーケストレーションでの録音やステージで弦楽でそうされた録音もありますが、ここは作曲者がこんなふうに歌われたいと思ったであろう賑やかで気の置けない状況が望ましい。会場のどこにも地味な服を着て無表情で見張っている人がいない酒と踊りと人間がいる場所。


どれも素晴らしい人々の歌です。
楽しくてスイングできますよ。

もう何度も見てしまいました。ダンス音楽みたいだけど、
ショスタコーヴィチのイメージが変わりますよ。

仕切っているのはオランダのヴァイオリニストアンドレ・リュウです。

古生物を中心に動物(想像上のもの)を含め、現代動物までを描くイラストレーターです。
露出度が少ない世界なので、自作の展示と趣味として行っている地元中心の石ころの展示を中心に始めようかと思っています。
海と川が身近にある生活なので気分転換の散歩コースには自然が豊富です。その分地震があれば根こそぎ持っていかれそうなので自分の作品だけは残そうかとAdobe stockを利用し、実益も図りつつ、引退後の生活を送っております。
追加ですが、
古いものつながりで、音楽についてもLabを交えてCD音源の部屋をつくっています。娘の聴いてるような音楽にも惹かれるものがありますが、ここではクラッシックから近代。現代音楽に散漫なコレクションを雑多に並べていきながら整理していこうかと思っております。走り出してから考える方なので、整理するのに一苦労です。

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    運転手

    2024/02/05 - 編集済み

    ジャズ組曲は自分もCDを持っていますが、この映像つきは初めて聴きました。こんな多くの人たちが楽しそうに!素晴らしい。

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      Mineosaurus

      2024/02/05

      つかの間でも何でも、自発的な歌声が歌うべきところで一斉に集まる。楽しむ心が一つになってる。いろんな階級や地位の人々が一斉に歌える、血の中にある音楽を感じますよね。羨ましいです。ホント。

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    ؜؜؜

    2024/02/05

    その必要がなければ避けたい わかります()
    この人の曲はまだ軽めの曲しかまともに聴いたことがないです

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    とーちゃん

    2024/02/11

    > … いかにもな会

     (^○^)

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