Ferrari 340 Berlinetta Mexico 1952 CMR

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Ferrari 340 Berlinetta Mexico 1952 CMR

Classic Model Repricars(CMR)のモデル。
KK Scale Modelcarsと同様にドアやフードは開閉しない。そのため各部のギャップは無く、きれいなプロポーションだ。特徴としては、見てのとおりロゴやナンバーの多さだ。

このモデルを購入するまで、レース車両、特にロゴやナンバー(ゼッケン)が付いているものは避けていた。しかしヴィニャーレが製作したこのボディが素敵過ぎた。実はプレーンボディもあったが、敢えてこのモデルを選んだ。このクルマはコンペティションモデルであるから、ナンバーやロゴがあるほうが自然だからだ。他にルーフが白でボディが赤で”モービル”のペガサスのロゴ付きNo.4もあったが、キャッチーな”1・2・3”のロゴを選んだ。

実車は、1952年の「カレラ パナメリカーナ」に参戦するために3台のベルリネッタと1台のスパイダーが製作された。(スパイダーは参戦せず、写真も確認できない)当時の他の車と同じく、レースモデルとは思えない優雅なスタイリングだ。特にフロントフェンダーが特徴的で、エンジンフードとフェンダーが分離していた時代の名残を感じる。このようなデザインは、'60年代に入ると絶滅する。
リタイヤ多数のレースの中、No.20(車台番号:#0224AT/登録番号:BO16722)は、1952年11月23日カレラパナメリカーナ3位入賞した。残念ながらレース中の写真は見当たらなかった。メキシコを駆け抜けた車なので、メキシコではなくスペイン発音でメヒコと呼びたい。

レタリングやロゴに目をやると、色々と情報が得られる。
右ドア上部:PILOTO LUIGI CHINETTI(ドライバー ルイジ・キネッティ *275GTB/4 N.A.R.Tの記事参照)
左ドア上部:COPILOT JEAN LUCAS(Coが付くので副ドライバー、実走4日間のレースだからだろう)
左右Rフェンダー:ALLEN GUIBERSON(石油掘削機械や戦車用ディーゼルエンジンを開発した人物、スポンサーの一人)
左右フロントフェンダー及びルーフ:SINCLAIR(アメリカのガソリンブランド、スポンサー)
左右ドア及びエンジンフード:PRODUCTOS 1・2・3(家庭用洗剤ブランド?、スポンサー)
エンジンフード:COMO NO HAY DOS(スペイン語で「二つとない」と言う意味だが、1.2.3のキャッチコピーなのだろうか?)
エンジンは、60°V12 4,101cc 280HP/6,600rpm 、5速マニュアルミッションが装備された。

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