- Ferrari in Red Museum
- 1F Ferrari rosse(Ferrari in red)
- Ferrari 410 Super America (1956)Hot Wheels Elite Limited Edition 1of up to 5000
Ferrari 410 Super America (1956)Hot Wheels Elite Limited Edition 1of up to 5000
Ferrari 410 Super America (1956)Hot Wheels Elite Limited Edition 1 of up to 5000
久しぶりにeBayで手に入れたのだが、このモデルは記憶する限り1年前からすでに結構な数が出品されていた。
売れ残っていたのは、人気のあるモデルではないからだろう。
しかし、国内の販売サイトや買取店、フリマサイトを見渡しても、このモデルは見つからない。
50年代のフェラーリは大好物だが、あまりにアメリカを意識したディティールで避けていたのだが、買いそびれは嫌なので購入した。
モデルはマテルのエリートのため、細部の造形はなかなか上質である。
プロポーションモデルで綺麗なモデルもあるようだが、やはり各部が開閉し、特にエンジンが再現されているものが好みである。
前述のとおり、アメリカ向けの車のため、メッキを多用したデザインである。エンジンフードのインテークはこのころのヨーロッパ向けにもよく見るもの。サイドのアウトレットは、当館所蔵の’56 250GTベルリネッタに似ている。また全体は’60 250GTカリフォルニアスパイダーと酷似している。
実車はカロッツェリアによって造形が違うし、顧客のオーダーによっても違う。大きなドルフィンテールのモデルでも探してみようかとも思いだした。
実車
410スーパーアメリカは375アメリカの後継で。1955年パリサロンでローリングシャシーの形で一般公開され、1956年のブッリュセルショーで完成車が発表された。
1956-1959年の間にシリーズⅠ~Ⅲに分かれて生産され、Ⅰはホイールベース2800mm、Ⅱは2600mm、Ⅲは2600mmでボディはピニンファリーナによる架装だった。
ボディや内装に関しては、オーナーの要望に対応しており、細部は異なっている。
また完全なワンオフのものもあり、同じシリーズながらバリエーションがある。
この時期、ピニンファリーナや、スカリエッティ、カロッツェリア・ボアーノやカロッツェリア・ギアなどが、フェラーリが本格進出を目指すアメリカ向けに、ドルフィンテールやメッキパーツを多用したデザインを試みていた。410スーパーアメリカは、正にアメリカの顧客に照準を合わせたモデルだった。
シリーズⅠ,Ⅱのシャシは前述のとおり長さが違うが、いずれもTipo514と呼ばれる。シリーズ3は、Tipo514/Aと呼ばれた。
いずれも車台番号は当時のルールに従い、ロードゴーイング用の奇数であり、末尾にSAがつく。
サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン+コイルスプリング+ダンパーで独立、リヤは半楕円リーフ+油圧ダンパーとなっている。
シリーズⅠ、Ⅱのエンジンは375アメリカのランプレディロングブロックのブラッシュアップで、Tip126とよばれた。
ストロークを変更せず、ボア拡大して排気量をあげ、ツインチョークウェバー40DCF×3基+ツインコイル+ディストリビューターの装備で最高出力は340bhpとなった。
変わってシリーズⅢはTipo126/58と呼ばれ、シリンダーヘッドの設計変更を行いプラグをVバンクの外側に配置したのだが、フェラーリの通例としては内側に配置されていたので珍しいレイアウトである。
ギアボックスは4速オールシンクロメッシュで最終減速比などは顧客が選択できた。