Mirage / Klaus Schulze

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1977年発表
イギリスのIsland label からの初リリース。私が持っているのはBrain レーベル盤。
Timewind やMoondawn のようなリズミックな作品の後にはもう一度原点に帰って、デビューアルバムのような一人で作る作品にしたかった。そしてこの当時兄のHans Dieter がガンで闘病中だったこともあり、作品の暗く絶望的な雰囲気はこれが影響している可能性を指摘する記事もある。
GOプロジェクト後にアイランドレーベルが突然クラウスに興味を示し始めたのは、アイランドの社長Chris BlackwellがパリでのGOプロジェクトのライヴで彼が最も多くの喝采を受けていたのを観たからだと言われている。そしてレーベルをあげて徹底的にプロモーションを行い商業的にも成功した。当時のアイランドレーベルはBob Marley を始め多くのレゲエミュージシャンを抱えており、アイランドの社屋の食堂で偶然居合わせたクラウスとボブが一緒にフットボールゲームをやったという逸話が残っている。
ジャケットに使用されたポートレートはGuido Harari 撮影。1975年のイタリアツアーの際に撮った一枚で、おそらく彼の最も有名な写真だろう。
このリリースに合わせてイギリス、ベルギー、フランスで計22回のライヴが行われたが、最初の二つは London Planetarium で行われた。ここで行われた初のライヴだそうだ。

この頃に行われたライヴから。1977年1月13日、ドイツはケルンのTV番組 ”Musik Extra 3” で行ったライヴパフォーマンス。
これは彼のソロとしては最も古いプロショット映像として知られており、番組のプレゼンターの名前に因んで “For Barry Graves” と呼ばれている。
ライヴでは1人でシンセとミキサーを操作していて、当時の演奏がどの様に行われているのかがよく分かる貴重な記録だ。

#アナログレコード

https://youtu.be/Kgt-D3tFMaQ

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