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[洋画]ビデオで観たいベスト150 淀川長治/佐藤有一著
1992年5月30日発行。この手の「ベスト~」ものというのはあまり好きではありません。ただ、サントラ盤が音楽雑誌等で特集されるときは、取り上げられること自体があまりないので「ベスト何とか」という企画でも読みますがね。映画作品そのものの「ベスト~」というのは、映画作品自体が切れ目なく増え続けているので、「どこで区切るか問題」は常に付きまといますし、何よりも「どんな作品を選択するのか問題」は不毛です。ですので、本書も正価なら入手しなかったですね。古本で、廉価で、淀川長治氏のコメント(大した内容ではないですが)がついた構成で、何よりも私自身が知らない作品も散見されたので、その部分は読んで見たいと思い、購入してみました。 #淀川長治
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3日でわかるクラシック音楽 東京芸術大学名誉教授服部幸三監修 森本眞由美著
2003年2月27日発行。本格的にクラシック音楽を聴くことを趣味とするようになって何年も経過すれば、それなりに知識も身につくものでCDジャケットの解説文やこのフロアに展示したようなクラシック関連本、さらにはレコード芸術のような月刊誌などがその情報源なのですが、要は断片的な知識の積み重ねに過ぎないわけです。そのような脳内のモザイク状の知識を体系的なものにしてくれたのが本書で、手に取って読んだときは、今更ながら目から鱗が落ちるような感じでした。「体系的」というのは、歴史に沿ってどのように音楽が発展していったか、つまりは音楽史なのですが、このような分野は意外と専門的になりがちで、そこを日常的にクラシック音楽に親しむのにどの程度取っ付き易くするべきか、そのサジ加減がほぼ適切な解説であった、という内容でした。 #クラシック音楽
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黄金の腕
そのテーマ曲はよく聴いて知っていても、そもそもそのテーマ曲が使われた映画自体を観ていない。その最たるものだったのが本作で、最初に関光夫氏のFMの映画音楽番組でこの曲を知って以来、幾度となくエルマー・バーンスタインのテーマ曲は聴くことはありましたが、なかなか本編を観ることはできず、やっと観ることができたのはNHKの衛星放送の名画劇場で、でした。ですが、結構救いようのないストーリーで、長年の念願が果たされたのにこの仕打ちかと、多少ガッカリしました。ですので、後年、本アイテムを中古レコード屋で見かけたときは入手するかどうか迷ったのですが、格安だったので購入しました。そして、内容をある程度把握した状態で観返してみると、意外ですが結構楽しめました。フランク・シナトラやキム・ノヴァクは、まあ、あんなものでしょうが、エレノア・パーカーが素晴らしい。『サウンド・オブ・ミュージック』ではジュリー・アンドリュースの恋敵のオバサンに過ぎませんでしたが、本作で見せる色香と悪妻ぶりは、それだけで一見の価値ありです。 ところで、ジャズドラマーのシェリー・マンなる人物が出演していたそうですが、この演奏家の評価はいかほどのものなのでしょうか。 #DVD #淀川長治 #黄金の腕 #オットー・プレミンジャー #エルマー・バーンスタイン #フランク・シナトラ #キム・ノヴァク #エレノア・パーカー #シェリー・マン https://www.youtube.com/watch?v=kQBSEkn5NDo
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鵜川薫 in ウルトラセブン サトミへのエチュード
1999年12月20日発行。ウルトラ警備隊のハヤカワ・サトミ隊員を演じた鵜川薫氏が著者という形式をとった、1999年までの平成ウルトラセブンのガイド本です。最近でもウルトラセブン関連のイベントに出演するなど活動しているようですが、彼女もすでに40歳代、時の経つのは本当に早いものです。個人的には、ガイド本ならこんな形式にしないで、もっと作品紹介を詳細に行うものにして欲しかったですが、そうもいかなかったのかな。表紙と冒頭の10ページ余りのグラビア写真をご愛嬌と割り切れれば、内容的にそう不満はない出来ですので、この辺りは何らかの矜持が働いたのでしょうね。 #ウルトラセブン
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魔人ドラキュラ
邦題には「魔人」とありますが、やはり「ドラキュラ」に付く修飾語は「吸血鬼」というのが、想起しやすいのでしょうね。私がこの「吸血鬼」という語に最初に触れたのは、「シャーロック・ホームズの事件簿」の中の一篇The Adventure of the Sussex Vampire(邦題『サセックスの吸血鬼』)の小学生向け翻訳本で、でした。この中でホームズが受け取った仕事の依頼の手紙の中に「母親が我が子の血を吸った」という旨の記述があり、それに応じてホームズが自ら作成した過去の事件ファイルで類似案件を調べるという件があったのですが、その項目がVampire:ヴァンパイア:吸血鬼だったわけです。このとき、vampireの訳語が「吸血鬼」であると知ったわけですが、そのときはすでに手塚治虫の漫画をテレビドラマ化した「バンパイヤ」を何話か観た数年後で、そこに出てきたバンパイヤは何かのきっかけで動物に変身することはあっても、人の血を吸うなんてことはなかったので、子供心に混乱したことを覚えています。 他方、「ドラキュラ」という語はこのフロアの『フランケンシュタイン』の紹介欄にも記したとおり、藤子不二雄Ⓐ原作のアニメ「怪物くん」に登場するキャラクターで最初に触れました。ただ、この中に登場するドラキュラがトマトジュースしか飲まない、という設定が、オリジナルでの「血を吸う」ことに由来しているのを知ったのは、上記のホームズの短編を読んだ頃くらいですかね。 以上、映画本編とは全く関係のない話でした。 #DVD #淀川長治 #魔人ドラキュラ #吸血鬼 #ヴァンパイア
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類猿人ターザン
長い映画の歴史の中には、特異な性質を持ってそのキャラクターを誇示し続ける存在が少なくはありませんが、「ターザン」もその一つでしょう。もちろん、ターザンなるキャラクターについてはいつの間にか知りはしたものの、雄叫びを発しながらジャングル内を縦横無尽に移動するイメージだけで、そもそもどのような物語なのかも知りませんでした。その物語の一端を知るきっかけになったのは1981年の暮れに劇場公開された本展示アイテム収録作と同名のリメイク作、ジョン・デレク監督、主演が細君のボー・デレクの作品で、翌年にどこかの名画座で観ましたが、ターザン云々以前に作品としてお粗末な出来のもので、これでターザンを知ったとは思えませんでした。次に観たのが数年後に公開された『グレイストーク ターザンの伝説』という作品で、『炎のランナー』を監督したヒュー・ハドソンの新作、しかもエドガー・ライス・バローズの原作に忠実な映画化ということで期待して観たのですが、当時ほぼ新人のクリストファー・ランバートが何ともお上品なターザンで、逆にリアリティが感じられませんでした。また、1999年にディズニーが『ターザン』なるアニメ映画を製作しましたが、どうも食指が動きませんでした。そのような過程を経て本展示アイテムを入手して収録作を観たのですが、ストーリーの甘さはあるものの、この後にシリーズ化されたのも納得できるジョニー・ワイズミュラーの肉体美が印象的でした。 https://www.youtube.com/watch?v=lIoPPD0NKhA #DVD #淀川長治 #類猿人ターザン #エドガー・ライス・バローズ #W・S・ヴァン・ダイク #ジョニー・ワイズミュラー #モーリン・オサリヴァン
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音の書斎Ⅱ あなたのレコード棚もっと見せてください
1997年11月1日発行。前作の「音の書斎 あなたのレコード棚見せてください」がそれなりに好評だったので、このような続編が出来上がったわけですが、PART3が出版された気配がなかったことをみると、PART2までが限界だったということでしょう。コンセプトは前作と同じなので繰り返しませんが、こちらで眼を引いたのは「CDビニール・ケース収納法」、つまり既製のCDケースからジャケット、裏ジャケット、国内盤の場合は帯も、そして円盤は専用袋に入れたものをまとめてひとつのCDビニール・ケースに入れ替える、というものなのですが、20年以上経過してどのくらい普及しているのですかね。少なくとも私は採用していません。収納で羨ましかったのはピーター・バラカン氏の手法で、中庭!に面する廊下に15段の作り付けCD棚が設置されたり、4基の可動式スチールラックが設置されたり、で、「よほど日本で儲けたんだな」という別の羨望も湧きましたが、それだけ価値のある仕事をしたということなのでしょう。 #音の書斎 #収納
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音の書斎 あなたのレコード棚見せてください
1996年11月1日発行。「音の書斎」とは言い得て妙で、生活空間ではない、音楽に覆われた異空間が次々と登場します。要するに、音楽記録媒体、つまりレコードやCDなどをどのようなコンセプトで収集し、収納しているか、というのを、まさに自分の書棚を友人に見てもらうかの如く披露している、そういう人が26+17氏登場する本です。「26+17」というのは、数ページ割いて紹介されているのが26名、1ページに複数で紹介されているのが17名ということ。コレクションの紹介はありますが、主眼はどのようにコレクションを保存・収納しているかを覗き見することで、最初読んだときはコレクションの内容にはそれほど嫉妬しなかったものの、各人の収納・整理はいちいち羨望の対象でしたね。紹介された各コレクションの中で特に目を引いたのは「全部アンドレ・プレヴィン」、これだけで内容は想像できるでしょう。 #音の書斎 #収納
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雨の朝パリに死す
最初に言うべきはタイトルのこと。表題は『雨の朝パリに死す』ですが、公開時及び巷でのこの作品のタイトル表記は『雨の朝巴里に死す』です。なぜ、本展示アイテムのDVDがこのように元々漢字のものをカタカナ表記にしたのかは謎です。 さて、主演のリズ・テイラー、監督のリチャード・ブルックス、原作のF・スコット・フィッツジェラルドについては後々触れる機会もあるでしょうから、別の話を。本作品の原題でもある主題曲の「The Last Time I Saw Paris」は作詞オスカー・ハマースタイン2世、作曲ジェローム・カーンというビッグネームの揃った曲で、私は長年この映画のための書下ろしだと思い込んでいましたが、実際はこの映画の製作年を遡ること14年、1940年に発表された曲で、それもかなりヒットした曲だったそうです。ですので、まず最初に曲ありきで、そこにフィッツジェラルド原作の短編「バビロン再訪」をブッコんだのが本作品だった、ということなのでしょう。 この曲の邦題は「思い出のパリ」だそうで、ジュリー・アンドリュースの歌声が見つかりました。 #DVD #淀川長治 #雨の朝パリに死す #雨の朝巴里に死す #F・スコット・フィッツジェラルド #リチャード・ブルックス #エリザベス・テイラー #オスカー・ハマースタイン2世 #ジェローム・カーン #ジュリー・アンドリュース https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=mCp5LwGJgw4
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雨のニューオリンズ
原題はThis Property Is Condemned、「財産没収」と訳すそうで、おそらく法律用語なのでしょう。映画の邦題からだけですと何かロマンティックな雰囲気も漂いそうですが、原題からも連想できるように、不況時代のアメリカの地方都市の閉塞感を描いた作品となっています。スタッフ、キャストともにビッグネームが揃っているのですが、これは後年になってそのように見えるだけで、製作・公開当時の触れ込みは「テネシー・ウィリアムズ原作、ナタリー・ウッド主演」という感じだったのかな。そのスタッフ・キャスト間の人間関係で目立ったところを述べると、レッドフォードとナタリー・ウッドは『サンセット物語』に続いて2度目の共演、後に『候補者ビル・マッケイ』でも少しだけ共演、レッドフォードとシドニー・ポラック監督は本作も含めて実に7作品でコンビを組み、レッドフォードと脚本フランシス・フォード・コッポラは後に『華麗なるギャツビー』でも共に仕事をしています。 作品自体は、前述したようにテネシー・ウィリアムズの戯曲の映画化ですが、非常に味わい深い内容で、そこはコッポラの脚色の冴えわたりを感じさせますが、その反面、演出は地味でそのあたりはポラック監督の未熟さが出たような気がします。ただ、レッドフォードも含め、後の彼らの映画人としての成功を予感させる作品であったと言えるでしょう。また、本アイテムですが、テレビ放映時の吹替が収録されており、レッドフォードが広川太一郎氏、ブロンソンが大塚周夫氏というのは嬉しい配役でした。 最後に蛇足ですが、私がこの作品を最初に観たのは深夜のテレビ放映で、ナタリー・ウッドが裸で水の中に飛び込むシーンには目が覚めましたね。それで、本当に全裸だったかどうかを確認すべく、本アイテムでそのシーンをスローで再生してみたのですが、実際には肌色の全身タイツのようなものを身に着けていたのがわかり、そりゃ、そうだろう、などと思ったものでした。 https://www.youtube.com/watch?v=5JX84nAZDX4&list=PL_nVQLBTf7153LUMd_tVDUZTwTkZVuznQ&index=2 #DVD #ロバート・レッドフォード #雨のニューオリンズ #テネシー・ウィリアムズ #シドニー・ポラック #フランシス・フォード・コッポラ #ナタリー・ウッド #チャールズ・ブロンソン #ケイト・リード #メアリー・バダム #アラン・バクスター #ロバート・ブレイク #ジョン・ハーディング #ダブニー・コールマン #広川太一郎 #神保共子 #大塚周夫 #荒木道子 #堀絢子 #北村弘一 #吹替
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雨
ジョーン・クロフォードが、その女優としてのキャリアは映画史に残るものであるということには異論はないものの、共演した他の女優の前ではその存在感に貫録負けすることがあった、という旨は、同フロアの『グランド・ホテル』の紹介文で述べました。ちなみにガルボの方がクロフォードより一つ年下なのですけれどもね。ということは、強力な共演女優の存在さえなければ、彼女の魅力が損なわれる可能性が低くなる、というのはそのとおりだと思われ、その証左の一つが『グランド・ホテル』と同年(1932年)製作の本作であり、もう一つ挙げればアカデミー賞主演女優賞を受賞した『ミルドレッド・ピアース』ということになります。 サマセット・モームの原作は1921年に執筆されましたが、その内容は皮肉に満ちたものであり、戯曲や映画(本作)の演出にも反映された、ということになっています。戯曲に関しては知る由もありませんが、少なくとも映画の方は、人間の持つ心の脆弱さ、哀れさ、そしてしたたかさも描かれており、その背景には多雨の南国の島という場面設定と、どうしようもない宗教観の押し付け的思想の二つが配されています。これらのことを踏まえて映像化したルイス・マイルストンの演出はまさに圧巻としか言いようがなく、画像のクロフォードを観てもわかるとおり、その目力は強烈で、それだけでもこの作品は観る価値があります。 #DVD #淀川長治 #雨 #ルイス・マイルストン #ジョーン・クロフォード #ウォルター・ヒューストン
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雑誌「キネマ旬報2000年7月上旬夏の特別号」
2000年7月1日発行。映画雑誌の『キネマ旬報』については一言では語り尽くせないほどの思い出はあるのですが、それについては別の機会に。で、本題ですが、表紙の画像で一目瞭然、映画音楽についての特集で、掲載内容については目次(2番目の画像)を見てもらうとして、ここでは項目を絞って触れてみたいと思います。 まず「サントラ*ショップ*ガイド」(3及び4番目の画像)ですが、東京及び大阪の各3店舗ずつが紹介されていますが、この文章を作成している段階(2023年2月)で、そのまま現存しているのはタワーレコード渋谷店のみ、ただ、大阪のディスクピア、JUNGLEは移転・業態の変更などして継続いるようですが、すみや渋谷店、えとせとらレコード蒲田アニメ・サントラ店、ミヤコ心斎橋店は存在していません。特にすみや渋谷店は往時には足繫く訪れましたから、今でも懐かしくかつ残念な思いが募ります。 次に「読者の選ぶ思い出の映画音楽ベスト57」(5、6及び7番目の画像)ですが、あまり順位とか選ばれた映画タイトルとかには興味はそそられず、むしろその選考理由の稿で挙げられていた映画タイトルが興味深かったですね。私の想像以上に武満徹や伊福部昭の音楽に人気があったのは、少し意外でした。 最後に「サントラ買いのチェックポイント」(8番目の画像)ですが、注目したいのは「バージョン違い」の項、いわゆる「デストロイドバージョン」のことに言及しています。まあ、世に出るのは実際に映画本編で使用された音楽のサントラ盤であり、使用されなかった音楽が世に出るのは、いわゆるブートレック、つまり海賊盤で、というのが殆どであり、大概に入手困難、というのは想像がつきますね。 それ以外にも様々な項目の記事がありましたが、20年以上経過した段階で読み返しても、「古い」と思うものはあまりない、こんなところから映画音楽は「エヴァ―グリーン」なのだと、音楽を聴いてではなく、文字面を眺めて実感してしまいました。 ということで、ここでは私が観たことがなく、ベスト57に入っていた『暗黒街の対決』の予告編の画像を貼り付けておきます。佐藤優の音楽と挿入歌の『夜を消しちゃえ』の片鱗が垣間見えるかな。 #キネマ旬報 #映画音楽 #すみや渋谷店 #暗黒街の対決 https://www.youtube.com/watch?v=r9KwJlGtEzw
映画雑誌 キネマ旬報社 ネットオークション 2023年1月woodstein
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雑誌「キネマ旬報1982年6月上旬号」
1982年6月1日発行。内容に入る前に個人的な話。本展示アイテムを入手したのは最近のことなのですが、実は以前にも同じものを所有したことがあり、つまり最初に読んだのは実に40年以上も前のことでした。その後、家庭内の事情で他の号とともに処分してしまったのですが、どうしても読み返したくなり、買い直しました。 表紙の画像からもわかるとおり、今回触れるのは「外国映画音楽ベスト・テン」の特集記事についてなのですが、そのベスト・テンの結果よりも興味深かったのは「ユア・ヒット・パレード」に関する記事。昭和30年から昭和40年代半ばまでのベスト・テンとオール・ベスト100の一覧表は、時代を映す鏡の一つであり、かつ今もって知らない曲も少なからずランク・インしていたはずで、それが何だったかを確認したくなったわけです。当時とは異なり、今はネット検索できますしね。あと、「いい映画音楽とは…」という題の座談会もちょっと読み返したくなっていたので、渡りに船でした。野口久光、河野基比古,小藤田千栄子、そして日野康一の、映画評論家の中でも音楽に比較的造詣の深かった4氏によるもので、結構忘れていたエピソードもあったことが確認でき、これも意義深かったです。 ただ、この号に関しては全32ページにわたる映画音楽特集もさることながら、『熊座の淡き星影』の日本初公開、『若者のすべて』オリジナル完全版劇場公開に合わせた淀川長治氏その他による座談会も掲載されており、どちらかというとそれが目当ての本展示アイテム再入手でありました。 さて、ここでは『雨に唄えば』と紛らわしい題名の曲、「ユア・ヒット・パレード」オール・ベスト100の54位だった『雨に歩けば』という曲の画像を貼り付けておきます。この楽曲については詳しくは知りませんが、ジョニー・レイという歌手によるもので全米2位の大ヒットになったそうです。そして、どうも映画主題歌ではないようです。 #キネマ旬報 #映画音楽 #野口久光 #河野基比古 #小藤田千栄子 #日野康一 #淀川長治 #大滝美津雄 #雨に歩けば #ジョニー・レイ #思い出 https://www.youtube.com/watch?v=8uCsvWgmjwg&t=3s
映画雑誌 初回定期購読、2度目ネットオークション 初回1982年、2度目2023年 キネマ旬報woodstein
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金城哲夫 ウルトラマン島唄 上原正三著
1999年10月25日発行。金城哲夫氏に関して、その業績を連ねるというよりも、同郷の後輩で仕事の上でも盟友だった上原正三氏による、生身の金城氏の活動を綴った渾身の伝記本です。何しろ、上原氏の実体験も多く含まれているので、文章に迫力があります。内容は「ウルトラQ」「ウルトラマン」の時代を中心としたエピソードがちりばめられ、興味深い内容が目白押しなのですが、それよりもこのフロアに展示したアイテムとは、失礼ながら文章の巧みさが段違いであったのが印象的でしたね。まあ、プロの脚本家と比較するのも酷ですが…。 #金城哲夫 #上原正三 #ウルトラQ #ウルトラマン #ウルトラセブン #怪奇大作戦 #マイティジャック
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遠すぎた橋 ―特別編―
いきなり個人的な話ですが、「東宝チャンピオンまつり」や「東映まんがまつり」といった類いのものを除けば、いわゆるロードショーで見た映画は本アイテム収録作が最初の作品でした。ですので、それなりに思い入れはあるのですが、なにしろ3時間の長尺である上に作品そのものの内容も冗長かつ14大スターの顔見世興行的構成となっていたので、この経験をもって映画好きになったわけではありませんでした。ただ、この時に購入した映画パンフレットはその後貪るように読み込みましたね。そして、そのパンフレットに記載してあった各俳優のフィルモグラフィーの羅列は、その後の映画に関する知識の基礎となったのですが、そのことについてはこの作品のパンフレットを展示・登録したときに述べます。また、ストーリーに関することやジョン・アディスンの音楽に関しても別の機会に、さらに、本展示アイテムは2枚組で本編収録以外のディスクにはメイキングやその他のドキュメンタリーなどの特典映像が収録されていますが、ストーリーに関わる内容も含まれていますので、それらに関しても別の機会に譲ります。 ということで、本展示アイテムに収録されている吹替についてです。本作が本邦公開されたのが1977年7月2日、最初にテレビ放映(日本テレビ「水曜ロードショー」)されたのが翌1978年10月11日及び18日でしたから、公開からわずか1年足らずのことだったわけです。まあ、その際の視聴により、劇場で観たときにはほとんどよくわからなかった作品の筋立てが多少なりとも把握できたのですが、当時はまだ中学生でしたので内容そのものを理解するところまでには至りませんでした。それはともかく、そのテレビ放映の際に制作された吹替が本展示アイテムに収録されているのですが、なかなか一筋縄ではいかないキャスティングです。例えば、ジーン・ハックマンは上田敏也氏よりも小池朝雄氏、ショーン・コネリーは瑳川哲朗氏よりも若山弦蔵氏だろう、という声も聞こえてきそうですし、他方レッドフォードを広川太一郎氏、ライアン・オニールを柴田侊彦氏は適任だろう、というのは私見です。まあ、そんな四方山話も楽しいですが、全体的に見て、本作の目玉の14大スターに配された声優諸氏はそれなりに芸達者であり、この作品だけでも1970年代後半の吹替事情の充実ぶりの一端が伺える、誠に有難い吹替の収録でした。 その吹替の配役の主なものはタグに記しました。出演俳優の表示の直後にその俳優の吹替を担当した声優を表示しています。 https://www.youtube.com/watch?v=ZDxz6JBfero #DVD #遠すぎた橋 #リチャード・アッテンボロー #ウィリアム・ゴールドマン #ジョン・アディスン #吹替 #ロバート・レッドフォード #広川太一郎 #ジーン・ハックマン #上田敏也 #ジェームズ・カーン #青野武 #ショーン・コネリー #瑳川哲朗 #ライアン・オニール #柴田侊彦 #ダーク・ボガード #土屋義男 #エリオット・グールド #小林勝彦 #エドワード・フォックス #羽佐間道夫 #アンソニー・ホプキンス #石田太郎 #マイケル・ケイン #小林修 #マクシミリアン・シェル #家弓家正 #ハーディ・クリューガー #内海賢二 #ローレンス・オリビエ #河村弘二 #リヴ・ウルマン #武藤礼子 #マイケル・バーン #小野丈夫 #デンホルム・エリオット #村越伊知郎 #ポール・マクスウェル #木村幌 #アーサー・ヒル #内田稔 #ヴォルフガング・プライス #神田隆
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