- Japan Hand Engraved Revenue collection Museum
- 18F 第四次発行5銭褐色(洋紙、目打 通常版)/ 4th Issue, 5 Sen brown, foreign paper, perforated
- 第四次発行5銭褐色 使用例(4):35枚貼り証書(明治15年) / 4th Issue 5 Sen brown - usage on document (4): Meiji 15 document with 35 copies
第四次発行5銭褐色 使用例(4):35枚貼り証書(明治15年) / 4th Issue 5 Sen brown - usage on document (4): Meiji 15 document with 35 copies
第四次発行5銭褐色の使用例で、実に35枚が貼られた明治15年の証書。5銭印紙とともに第五次発行10銭印紙が2枚、同1銭印紙が5枚貼られており、当時の税率である金高2000円の0.1%=2円=200銭が収められている。
この証書は古屋厚一氏のコレクションリーフの一枚であり、未完成リーフの状態ではあるものの、第四次発行5銭褐色の使用例としては恐らく最大枚数と思われ、コレクションのショーピースにもなりうる派手な使用例であるが、それ以上に、版別研究のためには極めて貴重なマテリアルである。
貼られている印紙の印面紋様特徴を精査したところ、35枚全てが同一の版であることがほぼ確実となっている。
加えて、ここに貼られている印紙の多くのポジションで第三次発行5銭茶褐色印紙と一致するものを発見できており、第三次発行-第四次発行での原版流用の重要なエビデンスが次々と得られている状態である。定常変種もこのミュージアムで紹介している2種類が確認できている。
研究のネタとしてまだまだ楽しめそうな、貴重なマテリアルといえよう。