第五次発行1銭 黒色(洋紙、目打 電胎版)/ 5th Issue (multiplicative printing), 1 Sen black, foreign paper, perforated

第五次発行1銭 黒色(洋紙、目打 電胎版)/ 5th Issue (multiplicative printing), 1 Sen black, foreign paper, perforated

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第五次発行 1銭 黒色(洋紙、目打 電胎版)のコレクションルームです。

この印紙は2つの原版(Plate I, II)を電胎法で増殖して多数の実用版を作成し、膨大な数(長谷川(2022)によると8600万枚)もの印紙が印刷されたとのことです。このため、現存数も多く、普段目にする手彫証券印紙のほとんどがこの印紙です。

印面の彫りも精密かつ正確に施されており、第4次を含めた以前のシリーズに比べるとエラー・ヴァリエーションはごく少なく、また、ポジション毎の類似性/均一性も高いと感じています。

用紙は無地紙とポーラス紙の二種類で、長谷川(2022)はこれらに加えて茶色の無地洋紙を"brown wove paper"として新たに加えています。

目打は8 1/2, 10, 11, 11L, 13の5種類を基本目打として、コンパウンド目打が何種類か存在します。

このコレクションルームでは、基本となる用紙、目打、色調に関する展示ののち、様々なヴァリエーション(複合目打、印面エラー)と、使用例を展示いたします。

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現存数が多く、単辺はもちろんマルチプル貼りの証書なども比較的手軽に入手することができ、手彫切手では決して味わえない「贅沢さ」を楽しむことができるのもこの印紙のいいところでしょう。

プレート数が2つと限られているので、マルチプルを組み合わせてパズルを解くようにプレートリコンストラクションも楽しめます(私の場合は2年以上かかりましたが)。これまでは参照できるシート画像などが存在しませんでしたが、印紙研究・収集の第一人者であられる長谷川純氏のコレクション集「手彫証券印紙」(2022)に両プレートの大ブロックの写真が掲載されたおかげで、単辺であっても画像照合によるプレーティングが可能になりました。

「手彫印紙の駄物」と称されるこの印紙、なぜか愛着を感じていて、私の現在のコレクション/スタディの中心となっています。

Japan Hand Engraved Revenue - 5th Issue (multiplicative printing), 1 Sen black, foreign paper, perforated

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    印紙類蒐集館

    2022/10/30 - 編集済み

    フォローバック頂きありがとうございました。
    電胎版一銭のプレートリコンストラクション圧巻ですね。相当な時間と労力がかかりそうですが、どのくらいかかったのでしょうか。
    手彫印紙に関しては刷色に変化の多い十銭が個人的に好きですが、こうしてみると最低額面とは言え一銭もなかなか興味深く、美しいですね。

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      unechan

      2022/10/30

      フォローとたくさんの「いいね!」を頂戴しており、ありがとうございます。

      電胎版一銭のプレートリコンストラクション、手元の研究(?)ノートを振り返って確認したところ、2020年7月24日に着手しておりました。丁度コロナ禍で、ステイホームの機会が増えたので取り組み始めたのかと思っています。

      以降、断続的に取り組んでおりましたが、今年のお盆休みに飛躍的な進展があって、この9月・10月で最終追い込みをかけてようやく完成に近づいた次第です。

      マルチプルを組み合わせて、Plate II / Pos.8のエラー印紙につなげるのと同時に、耳付きのマルチプルを使ってポジションの範囲を狭めていくという、まさに論理パズルのような作業でしたが、おかげさまで存分に楽しむことができました!

      手彫印紙を始めた頃はこの電胎版一銭は特徴もあまりなく、ポーラス紙の、ボケたような刷り上がりの印象があってあまり好きになれなかったのですが、リコンストラクション作業を通じて様々な事柄がわかってきたので、俄然お気に入りの印紙になっています。

      これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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      印紙類蒐集館

      2022/10/30 - 編集済み

      それでも約2年で揃えて居られるのは本当にすごいですね。手彫に限らず印紙類は集めている人が少ないために自分で発見をすることができるというのが良いですね。話は変わりますがunechan様は以前、海外のサイトか何かで手彫印紙を紹介なさっていませんでしたか。第二次・第三次の青色で美しい十銭の使用例をご紹介されていてその美しさに驚いた覚えがあります。

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      unechan

      2022/10/30

      入手できたマルチプルが運良く組み合わさってくれたという、ラッキーな要素も多々あっての完成であったかと思います。おっしゃるとおり、印紙類は収集人口も少なく、専門家としては下邑、古屋、長谷川の3名しかお名前を存じ上げておりませんので、私のような半ば素人でも様々な発見ができるのが楽しいところです。海外のサイトでは、Stamp Community Forumで手彫印紙を紹介するスレッドを立ち上げておりますので、それをご覧になられたのかと思います。このスレッド、1年あまり休眠状態でしたが、電胎版リコンストラクション完成をきっかけに投稿を再開したく思っていますので、よろしければそちらもぜひウオッチくださいませ。

      P.S. 十銭印紙ですが、第1次の赤、第2次・3次の鮮やかな青、第4次の爽やかな青に、第5次の灰色/青緑/紺青/濃青といった色調の振れ幅の広さと美しさ...手彫印紙の中ではずば抜けてダントツの美しさですね!

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      印紙類蒐集館

      2022/10/30

      楽しみにしております!

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