大型スクレイパー

0

【推定年代】
旧石器時代後期(30,000〜20,000年前)
【産地など】
伝・佐賀県多久市

【解説】
三稜形と言われる石器群の一つで、旧石器時代後期の朝鮮と九州北部に見られる剝片石器である。
重量735gを誇る大型品で、佐賀県多久市鬼ノ鼻山産と推定されるサヌカイト製である。
大型獣(ヘラジカ、ナウマンゾウ等)の解体に利用されたものだろう。
しかし、その重さを感じないほどに持ちやすく剝片が施されており、機能美に優れている印象を受ける。
なお、刃部に風化の新しい細かな調整が見られ、縄文時代等に再利用された痕跡の可能性がある。

Default