1/43 ABARTH SE030_1974

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“X1/9”で成功を収めたFIAT連合はそれに続く商品として、一度は中止された“X1/8”を“X1/20”として復活、新たに“Carrozzeria Pininfarina“迎え開発を再開します。1972年FIAT連合はこの“X1/20”をベースとしたレーシングカーの開発を“ABARTH” へ依頼、“ABARTH”はこれを開発コード“SE030”として、公道走行可能な“Gr.5”規定に合致したマシンとして作り上げていきます。
エンジンは“X1/20”への搭載候補の1つであった、“FIAT 130 tipo B 3,235cc V6 165ps”をベースに3,481ccまでボアアップ、結果285psを発揮するユニットへと仕立て搭載します。

完成した“SE030”は、1974年10月末開催の“Torino motor show”へショーモデルとして出展展示が既に決まっているにも関わらず、なんとその直前10月15日から20日で開催されるイタリアのモータースポーツイベント“Giro d'Italia 1974”へ出場することが決定! ドライバーは“Giorgio Pianta”選手、コドライバーを“Cristina Becker”選手が勤め見事“J C Andruet”選手 /"Biche"選手組の駆った#526“ STRTOS HF Turbo”に続く2位でフィニッシュします。
どうでもよいけど、もしマシンがクラッシュしたら展示会はどうなったんでしょうね?(笑)

ベースとなった“X1/20”はというと、その後販売チャンネルを“FIATブランド”から“LANCIA”ブランドへ変更、商品展開を小型乗用車“Beta”の上位スポ-ティーカー“Beta MonteCarlo”へと昇華しモータースポーツシーンで大活躍、さらに“Rally 037”へと繋がっていきましたね。

展示したモデルは1/43キットの老舗メーカー“Torn”さんが自社キットを製作し完成ミニカーとして展開したブランド“Torn Bee Bop”の第1作目として2005年に販売したものです。ディテールこそお世辞にも良いとは言えませんが、フォルム表現は素晴らしく“037”へと共通するセンターモノコック形状は等、良好で良い味を醸し出していると思います♪

【模型資料】
・模型メーカー:Torn
・製造国   :イタリア
・製品番号  :bb.001
・製品タイトル:ABARTH 030 1974
・発売時期  :2007年

【実機資料】
・実車メーカー:ABARTH
・形式    :SE030
・シャーシ#  :#001
・エンジン  :FIAT 130 tipo B 改_3,481cc_V6_285ps
・完成年   :1974年
・カテゴリー :Gr.5
・投入レース :Giro d'Italia 1974_2th

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