ホテル「パインクレスト」のマッチラベル

0

阪神間モダニズムのひとつ。
夙川にあった「ホテルパインクレスト」のマッチラベル。

大正末期完成とか昭和6年開業など、資料によって書き方が異なっているので、よく分かりません。
谷崎潤一郎の作品に登場したり、画家・東郷青児がここで創作活動をしたりと、文化的な関係者も多いそう。
全60室に水洗トイレやスチーム暖房も完備され、外国人やインテリサラリーマン、高級官僚や軍人、富裕層のマダムたち御用達だったらしい。

戦後は例によって進駐軍に接収され、その後は銀行の寮や研修施設となって、現在、跡地は住宅地とのことで、建物は現存しません。
ただ、ラベルにも描かれている石垣は現在もあるようで、ストリートビューでも確認できました。

こういった阪神間モダニズム系を扱っている個人ブログの中には、この図柄と同様の位置から撮影したと思われる当時の写真(広告か書籍あるいは絵葉書の写し)を公開しているところもあり、往時がしのばれます。

パインクレストのマッチラベルはネット上で確認できるのは別の1種類のみなので、建物の描かれているこの図柄のものはたぶんレア。

#マッチラベル
#阪神間モダニズム
#ホテル
#パインクレスト
#西宮
#夙川

Default