荷風が通った洋食屋

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銀座にあった洋食店「オリムピック」のマッチラベル。

永井荷風は銀座界隈のカフェーや喫茶店、洋食店に足繁く通いっていたらしく、このオリンピックもそのひとつ。
物書きだけあって、日記にも通った店の名前が頻繁に出てきて、このオリンピックについては、

・毎日、食事時は空席がないほどの盛況
・店の主人は米国帰りで、彼の地でも飲食店をやっていた
・客は男女、事務員、学生が多いが、東京の言葉を話す者は少ない
・行儀作法を知る者は皆無である

などといろいろ書いてます。
カフェーや食堂は飲食の用だけでなく、人間観察の場としてもうってつけだったようですね。

※以上出典「銀座カフェー興亡史」

このマッチラベルの1枚目は、集めている人なら1枚ぐらいは持っていると思われる、それほど珍しいものではありません。スクラップブックが2冊あればたいてい1枚は紛れ込んでます。
2枚目の方は見かける頻度が低いので若干レア度が上がります。

横浜・馬車道にも同名の店がありました。
そちらのラベルにはオリムピックではなくオリンピックとありますが、「YOKOHAMA TOKYO」とありますので、ひょっとしたら経営が同じかもしれません。

#マッチラベル
#戦前
#銀座

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