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通天閣の空中カフェ
戦前、通天閣にあったという「空中カフェ」のマッチラベル。 詳細は不明ですが、「空中カフェー」の看板が(たまたま)写ってる絵葉書が存在するらしい。 背後の額縁状のものは、当時コレクター向けに出ていたマッチラベル専用スクラップブックの貼り込み用台紙部分。各ページ間に薄紙が挟まれており、色移りや擦れも防止されるすぐれもの。 こういうものが商品として発売されるわけだから、やはり日本人というのは昔から、こと趣味に関しては力の入れ方が違うなと感心する。 #マッチラベル #戦前 #通天閣 #カフェ
マッチラベル 大阪 戦前showa_express
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今の西新橋1丁目界隈にあった喫茶店
女性の描き方が今に通じる、何となく古さを感じさせないものがありますね。 喫茶店「MIZUIRO」のマッチラベル。 場所は芝桜田鍛冶町とありますので、調べると今の西新橋1丁目界隈のようです。 桜田鍛冶町の町名は関東大震災後の復興による町名整理で昭和7年11月に消滅しているそうなので、このマッチラベルは昭和一桁時代のものとなります。 いやあ、何かいいな、このデザイン。 #マッチラベル #戦前 #喫茶店 #芝区 #西新橋 #昭和レトロ
マッチラベル TEA ROOM MIZUIRO 東京/芝桜田鍛冶町(西新橋)showa_express
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喫茶・洋酒 バグダッドのマッチラベル
昔、名古屋にあった喫茶店「バグダッド」のマッチラベル。 結構デザイン的にいい雰囲気出てるかも。 戦前の喫茶店には店名や図柄が中近東っぽいものが何種類かあって、これもその一枚。 これはバグダッドですが、ほかにもモロッコとかエジプトといった中東の地名をそのまんま店名にしたものや、店名がスヰス(スイス)やブラジル、あるいは日本名なのに絵柄がモスクやピラミッド、中村屋のカレーなのに描かれているのはスフィンクスといった、知ってか知らずか、遠いアラビア方面への憧れと言うか、とりあえず異国風のデザインが用いられている例もあります。 今回のバグダッドというお店は千歳劇場南という所在地。 千歳劇場は以前は芝居小屋だったという名古屋の映画館で、現在なら地下鉄伏見駅直結の日土地ビルの裏あたりがその場所。 空襲で焼けましたが戦後復活し、昭和45年まで存在してました。 バグダッドはそのまま南に少し下がって、今の入江町通と桑名町通が交差する南西角にあったようです。 昭和8年の名古屋の住宅地図がネットに出ており、そこに載っていました。 #マッチラベル #戦前 #名古屋 #喫茶店 #昭和レトロ
マッチラベル 喫茶 洋酒 バグダッド 名古屋/伏見showa_express
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なんか不味そう
もうちょっと、こう、絵を何とかしようという気にはならなかったのか、この喫茶店(笑) 無理やり飲まされております! #マッチラベル #戦前 #昭和レトロ #喫茶店
スターウォーズ 兵庫/尼崎 戦前showa_express
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カルピス喫茶店「カピー」のマッチラベル
昭和8年、新宿にオープンしたカルピスのアンテナショップ「カピー」のマッチラベル。 一応、喫茶/軽食の店のはずですが、「花入香水」とか「婦人サロン」といった文言も載っているので、飲食以外のコーナーも併設されていたと思われますが、現・アサヒ飲料のカルピスの歴史コーナーにも喫茶店としか書かれていないので、詳細は不明です。 翌年には2号店が井の頭公園内に開設されたそうです。 カルピス以外に記されている「567」という数字は電話番号でも所番地でも値段でもなく、こちらもレッキとしたカルピスの商品名で「ゴロナ」と読みます。 今でも勢力増強のサプリやドリンクに使われる「ガラナ」を数字で語呂合わせしたもので、用途は今と同様に滋養強壮でした。 広告には「強心補精美味飲料」「ブラジル特産ガラナ」「一杯で疲労を快復」などの文言が並んでおり、発売されたのは昭和7年でした。 途中で販売中止になったようですが、社史データベースによると、昭和37年に一度は販売が再開されたようです。 #マッチラベル #カルピス #戦前 #カピー #ゴロナ
マッチラベル 東京/新宿 戦前showa_express
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東京名物食べある記
午後3時から鍋物が破格の値段で提供されるという「急告」。 鍋物だから寒い季節なんでしょうかね。 鍋といってもいろんな種類があるだろうから、値段は載せられないということなのか、どの程度破格なのかは行ってみないと分からないようです。 この花月という食堂。 丸ビルの中にあるようですが、昭和5年に発行された「東京名物食べある記」という読み物の中に出ていました。 執筆は個人ではなく「時事新報家庭部」とありますから、複数の記者が書いたものかもしれません。 それによるとこの花月、丸ビルの地下にあったようで、注文方式は食券制。 ショーケースで品定めする姿が、客や食券売り場の姉ちゃんから丸見えなのが「宜しくない」そう。 塗りのテーブルもベタベタであまりきれいに拭かれてなかったほか、品数も百貨店の食堂に比べ「甚だ淋しい」とあります。 複数人で食事をしたようで、弁当、天ぷら、鶏そば、シューマイなどを食べていますが、ご飯は百貨店食堂よりは「美味い」か「普通」であるものの、主食類は総じて「不合格」だったようです。 これでは値段が破格でも、あまり期待できない鍋だったかもしれませんね。 この「食べある記」。 写真はなく(あったとしてもモノクロだろうからよく分からないはず)文字情報だけの読み物ではありますが、なかなかおもしろい内容でした。 丸ビル地下だけでなく、千疋屋、不二家、モナミ、富士アイスといった有名店のほか、松屋、三越、高島屋、白木屋の食堂など、当時のあらゆる飲食店を食べ歩いた記録となっており、資料としても貴重です。 国立国会図書館デジタルコレクションで読むことが可能となっています。 #マッチラベル #戦前 #丸ビル
マッチラベル 東京/丸ビル 戦前showa_express
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木林一永
割とマジで「木林一永」と読んでしまいましたが、キャンデーと書いてあったりエンゼルマークも描かれてるので森永でした。 キャンデーストアは森永直営の売店で、TEA・LUNCHとあるように、菓子も売ってるけど喫茶軽食も可能な業態。 公式サイトによると大正12年の4月に丸ビル内にできたのが第1号のようです。 直営ではないけれども、森永の製品しか扱わない地方などの菓子店はベルトラインと呼ばれていました。 直営部門は昭和29年に(株)森永キャンデーストアとして独立し、その後レストラン森永となって、バーガー屋の森永LOVEを経営してましたが、いろいろあって店舗は(旧)バーガーキングになって、その(旧)バーガーキングも撤退しちゃいましたねえ。 森永LOVEはバブルの頃によく見かけましたが、当時の自分はバーガー屋行くならファーストキッチンばっかだったので、LOVEは行ったことないです。 たぶん、名称に森永って入ってることから菓子のイメージが拭えず、女子高生のたまり場的な先入観から無意識に避けてたのかも。 味が忘れられない人によって、クックパッドには森永LOVEのツナマフィンを再現したメニューが2つ出てますね。 #マッチラベル #森永キャンデーストア #戦前
マッチラベル 不明 戦前showa_express
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お茶と痛み!
だってTEA AND PAINって書いてあるんだもん。 お茶飲んで痛い目に遭うのはヤダなあ・・・ お、喫茶店があるぞ。 入ってくつろぐか。 いらっしゃいませ~ ドガッドガッドガッ! ぐえええ これではTEA AND VIOLENCE! って、さすがにPAINってフランス語の「パン」のことなんだろうけど、ANDで繋いであるから英語の「ペイン」だと思いますがな。 いや、アメリカ人やイギリス人が読んでも絶対そう思いますって! (英語とフランス語を)混ぜるな危険! #マッチラベル #戦前 #喫茶店
マッチラベル 不明 戦前showa_express
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餃子の方が好きなんだよなあ
ミルクホールなら聞き慣れてますがシューマイホールは初耳です! メニューにシューマイしかないのか、はたまたいろんな種類のシューマイがバイキングで食べられるのか。 わたしゃ餃子の方が好きなので、シューマイばっか持ってこられても困るなあ。 崎陽軒や551のシューマイ(崎陽軒はシウマイ)は好きだけれども。 崎陽軒で思い出しましたが、弁当に入っているひょうたんの形をした陶器の醤油入れ「ひょうちゃん」。 あれ、横浜じゃなくって愛知県の尾張旭市(瀬戸市の西隣)にある製陶工場で作ってるんだって。 そのメーカーのサイトによると、昔は納品が間に合わず夜行列車で横浜まで運んだこともあるんだとか。 こういうのを集めだすと止まらないので、わたしは手を出さないようにしてます。 で、マッチラベルにある「第一楼」というお店。 同じ店名の中華料理店は全国各地、そして大阪や神戸にもあるようですが、このシューマイホールの店との関係は分かりませんでした。 #マッチラベル #戦前 #シューマイ #大阪
マッチラベル 大阪/千日前 戦前showa_express
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スポーツバーとはちゃうと思う
純喫茶なのに店名が体育! いったいどのような店だったのか! 体育会系学生のたまり場だったのか、はたまた店のオヤジが体育好きだったのか、なんとも謎な店名ですが・・・だがそれがいい。 別図柄のものが他に1枚あったような気がしますが見つかりませんでした。 #マッチラベル #戦前 #神戸 #純喫茶
マッチラベル 神戸/湊川 戦前showa_express
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新京だけど上海
満州の首都・新京(現・長春)にあった上海という名のバーのマッチラベル。 2色のドットで、なかなかに爽やかで洗練されたデザイン。 もう片面も金と赤を基調に、トランプのスペードやハートなどがあしらわれた、アールデコ的意匠となっています。 フォントもスッキリしており、さすが内地とは一線を画すアバンギャルド映像が輝いた満映の本拠地にあったバーというところでしょうか。 所在地の東二条通は当時のバス路線図に同名の停留所があるので、おそらく新京駅からそれほど離れていない南東に位置したと思われます。 近くには日本領事館もあったようなので、かなり便利な場所だったんじゃないでしょうか。 商社員や軍人に外交官。 中国人にソ連人。 そういった客層の中、立ち上る紫煙の向こうで黙ってグラスに酒をつぐバーテンダー。 マッチラベル1枚から、見たことのない世界についつい想像力を掻き立てられてしまうのが、外地系の持つ魅力です。 #マッチラベル #戦前 #満州 #新京 #長春 #外地
マッチラベル 満州/新京 戦前showa_express
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樺太にあった楽天
炭鉱や製紙工場に鉱泉もあって賑わっていた樺太の知取(しるとる)町。 当時の地図を見ると碁盤の目のように整然とした街で、製紙工場ができてからは樺太東海岸最大の工業都市に躍り出て、昭和16年時点での人口は1万8000人ほどだったようです。 昭和20年時点では国民学校8校、中等学校も2校あったとされます。 樺太鉄道樺太東線(からふととうせん)の知取駅は昭和2年の開業時には日本最北端で、北海道への玄関口・大泊港駅から250キロの距離がありました。 駅名の読み方は当初は「しるとる」ではなく「しりとり」だったそうです。 このマッチラベルは知取の町にあった「楽天」という酒場のもの。 所在は「知取神社通り」とありますが、知取神社ができたのは昭和4年とのことなので、それ以降の時代のものと推測されます。 工場もあり賑わいのある町でしたし、神社の近くには競馬場もあったようなので、この酒場も繁盛していたのではないでしょうか。 知取神社は現在、基礎部分だけが残っているそうです。 #マッチラベル #戦前 #樺太
マッチラベル 樺太/知取 戦前showa_express
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心斎橋をぶらぶら
何でもかんでもチケット制にして明朗会計を謳うキャバレーのマッチラベル。 キャバレーですが、カフェーもそうなったように、いわゆるボッタクリが問題になってこういうルールを設けたお店は東西問わずあったようです。 飲み物や食事は30銭のチケット1枚だけれども、高いものには2枚、3枚、ヤバいサービスを受けるためにはもっとたくさん、たとえば10枚必要だったりとかしたんでしょうねえ。そんなこと書いてないけども。 お店の名前は「心ブラ」。 大正時代に東京の「銀ブラ」に対し、大阪の心斎橋界隈をぶらぶらすることを「心ブラ(しんぶら)」と呼んだらしいです。 確かに「心ブラの際はお立ち寄りください」と書かれた当時の宣伝文を見たことがありますが、今は言わないですよね? 「銀ブラ」に関しては「銀座をぶらぶら」以外に「銀座の喫茶店パウリスタでブラジルコーヒーを飲む」という別の意味もあったとか、なかったとか。 「パウリスタ」は明治44年創業のとても古いカフェーで、ブラジルのサンパウロ州政府から12年間コーヒー豆の無償提供を受けて、本場のコーヒーを1杯5銭という値段で普及させたお店で、昭和45年に再開され現存しています。 #マッチラベル #戦前 #キャバレー
マッチラベル 大阪/戎橋 戦前showa_express
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大昔の誤字
「親を切る」と書いて「親切」。 なんで親を切るなんて書くのか~と思うけど、要するに「親しく」「親身に」、刀を体に当てるように「身近に」という、親身になって寄り添うというような意味だから「親切」って書くんだとか。 親しく親身には想像つくけども、「刀を当てるように身近に」というのは流石に分かりませんでした~ 「心切」という字を充てたり、古くは「深切」と表したこともあるらしいです。 ということで、今回のこのマッチラベル。 「新切本位」で「清潔第一」な喫茶店のものなのですが、残念ながら「親切」を「新切」と書くことはないようで、おそらく誤脱でしょう・・・ 山口県にあったお店のようです(2枚目参照)。 #マッチラベル #戦前
マッチラベル 山口 戦前showa_express
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藤田嗣治の?マッチラベル
愛媛・八幡浜にあったバー黒百合のマッチラベル。 絵画のことは分かりませんので、そもそも本当なのかどうか、あるいは贋作なのか、あの有名な画家・藤田嗣治(ふじた・つぐはる)のサインの入った絵が使われています。 筆記体の文字は「Foujita」と読めますが、調べるとパリ時代のサインはこの書き方で、日本滞在中には「Fujita」と記していたそうです。 本物ならパリ時代に描いた作品ということになりますね。 嗣治の名前の右側にも巴里と書いてありますし。 本人の許諾があったのかどうかはともかく、マッチラベルに有名画家の作品が使われるのは実際にあったみたいで、私の好きな東郷青児ものも喫茶店のマッチラベルとしてそれなりの数が存在します。 #マッチラベル #戦前 #藤田嗣治 #八幡浜 #愛媛
マッチラベル 愛媛/八幡浜 戦前showa_express