玉が3つでタマミ

0

満州の大連にあったタマミというお店。
ラベルにデザインされている3つの卵状の玉。
店名がタマミだから3つの玉が描かれているんでしょうか。

連鎖街というのは大連で日本が開発した大型商店街です。
飲食店や日用品店、ビリヤードにベビーゴルフといった遊技場に映画館、衣料品店に食料品店、薬屋、化粧品店、書店に文房具、果ては天満宮まで200もの路面店舗が揃っていた、いわば平面の百貨店のごとき一大商業エリアだったそうです。
AからHまで8つの街区に分かれており、当時の商店街地図を見るとタマミの業態はバーでE街区の京極通り沿いにあり、隣は金鳳堂という書店でした。

連鎖街には京極通りや本町通りという街路のほか、中心部には内地へ思いを馳せたのか、大連心斎橋通り、大連銀座通りという、東京と大阪のメインストリートと同じ名称の街路も整備されていたようです。

当時の絵葉書を見ると、それはもう賑やかだったことが窺えます。
現在も荒れたとはいえ大連には旧連鎖街の建物が現役バリバリで残っているようですが、一部の街区はすでに再開発されたそうなので、見納めも近いと思われます。

#マッチラベル
#戦前
#昭和レトロ
#満州

Default