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Qが三つでサンキューなの
※ボケて下手なスキャンに見えますが、印刷状態のままです※ ぱっと見たところ輪っかが3個あるので「みつわ」とでも読むのかと思ったら、丸の下に斜め線が付いてるからアルファベットのQでした。 しかも、これが3つでサンキュー! んまあ、ありがちっちゃあ、ありがちだけど、すぐに気付けず悔しかったです、はい。 場所は「レンサガイ」とありますので大連の連鎖街ですね。 連鎖街の浴場前とあるのでさっそく連鎖街の商店地図で調べましたが、風呂屋の前にそんなカフェーはなかったです。 まずは昭和4年の「大連連鎖商店街一覧図」。 風呂屋はB街区にあって、入り口両脇には薬屋と理髪店。道を挟んだ向かいのC街区側は陶器店、食料品店と果物店で、カフェー的なものはAからGまでの街区で1軒しかない。 続いて昭和13年から15年の間に発行されたと言われる「たうんまっぷ大連」。 風呂屋は相変わらずB街区のほぼ中央に位置してますが、周りの店はガラッと様相が変わってます。 入り口両脇の店のうち理髪店は変わってませんが、薬屋は食堂に、向かい側には・・・カフェーあった! しかし、このカフェーは「カフェー333」と「カフェー777」って店名でサンキューなんてのは見当たりません。 この後店の名前が変わったのか、あるいは変わって333だの777になったのか。 いずれにせよ、謎のままでした。 唯一わかったのは、QQQにせよ333にせよ777にせよ、とりあえず3つ並べるのが流行ってたっぽいってことのみでした~ 資料さえあればいろいろ調べられて楽しいです。 #マッチラベル #戦前 #満州 #大連 #カフェー
マッチラベル 満州/大連 戦前showa_express
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あの時代の趣味人
どの時代、どの場所にも趣味人はいるもので、昭和10年10月10日に押された大連駅のスタンプ。 満鉄系のスタンプは探せば今でもそこそこ残ってはいるけども、流石にゾロ目系はあまりない印象です。 #スタンプ #戦前 #満鉄 #大連
スタンプ 満州/大連 昭和10年showa_express
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旅順発 母国訪問旅行・その2
旅順を出立した昭和13年の母国訪問旅行。 大連からは「うらる丸」で日本に向かったようです。 うらる丸は大阪商船の日満連絡船で、大連と神戸を結んでいました。 途中で門司にも寄港しますが、この生徒たちが終着の神戸に上陸したのか門司で下船したのかは、下船地でのスタンプがないので分かりません。 ただ、昭和15年の時刻表によると、大連を午前11時に出港し、門司には翌日早朝着。 門司はその日の午後1時に出発し、神戸には翌日早朝着となっています。 乗船時のスタンプは3月13日ですが、翌14日には厳島神社のスタンプが押されていることから、門司で下船したのは間違いなさそうです。神戸から厳島に回ったのなら15日になるからです。 時間的にもその方が無駄がありませんしね。 うらる丸は戦時中の昭和19年に南シナ海で米潜水艦の雷撃で戦没しました。 雷撃したのはインチキ戦果で有名なフラッシャー。 #スタンプ #満州 #大阪商船 #うらる丸
スタンプ 満州/大連 昭和13年showa_express
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旅順発 母国訪問旅行・その1
旅順中学の生徒が昭和13年、おそらく修学旅行と思われる「母国訪問旅行」で日本を訪れた記念に、各地で押印したスタンプ帳が手元にあります。 出発は同年の3月12日。 一連のスタンプを日付順に見ていくと足跡が辿れ、極めて貴重な資料となっています。 3月12日に旅順を出発、広島、奈良、伊勢神宮、日光、東京を回り、釜山を経由し再び旅順に戻ったのは同じ月の29日という2週間以上にわたる旅だったようです。 初日、旅順から汽車に乗り、大連からは船。 このスタンプはその日、大連港で押したものとなります。 ※中学は現在の高校に相当 #スタンプ #戦前 #満州 #旅順 #大連 #満鉄
スタンプ 満州/大連 昭和13年showa_express
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玉が3つでタマミ
満州の大連にあったタマミというお店。 ラベルにデザインされている3つの卵状の玉。 店名がタマミだから3つの玉が描かれているんでしょうか。 連鎖街というのは大連で日本が開発した大型商店街です。 飲食店や日用品店、ビリヤードにベビーゴルフといった遊技場に映画館、衣料品店に食料品店、薬屋、化粧品店、書店に文房具、果ては天満宮まで200もの路面店舗が揃っていた、いわば平面の百貨店のごとき一大商業エリアだったそうです。 AからHまで8つの街区に分かれており、当時の商店街地図を見るとタマミの業態はバーでE街区の京極通り沿いにあり、隣は金鳳堂という書店でした。 連鎖街には京極通りや本町通りという街路のほか、中心部には内地へ思いを馳せたのか、大連心斎橋通り、大連銀座通りという、東京と大阪のメインストリートと同じ名称の街路も整備されていたようです。 当時の絵葉書を見ると、それはもう賑やかだったことが窺えます。 現在も荒れたとはいえ大連には旧連鎖街の建物が現役バリバリで残っているようですが、一部の街区はすでに再開発されたそうなので、見納めも近いと思われます。 #マッチラベル #戦前 #昭和レトロ #満州
マッチラベル 満州/大連 戦前showa_express