お菓子は車でやってくる

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製菓会社の中でも喫茶やレストランを現在も残している貴重な不二家。
会社を始めた方の名字「藤井」の「藤」と富士山の「富士」の読みに、二つとないという意味の「不二」という字を当てたのが始まりとのことです。
会社概要によると、早くも明治43年にはクリスマスケーキを売ってたんですねえ。

戦前の明治や森永はキャンデーストアとかベルトラインという直営や系列店舗や飲食店が各地にありましたが、不二家もご多分に漏れずあちこちに進出していました。
しかしこのマッチラベルは訪問販売の車。
明治などは期間限定で「キャンプストア」という臨時店舗を海水浴場近くに出したりしていたようですが、移動販売車の広告は手持ちではこの不二家のものだけです。
さすがに生菓子は温度管理や道路の整地状態からやらなかったとは思うのですが、チョコレートやキャラメルを積んで、祭りや運動会などに出張していたのでしょうか。
言ってみれば、石焼き芋リヤカーの発展形。
この車を見た子どもたちは目を輝かせて取り囲んだんでしょうね。

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