営団6000系電車

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耐用年数が長く保守性に優れ軽量化された電車を目指して設計製作され、1968(昭和43)年の第一次試作車及び翌年の第二次試作車の登場を経て、1971(昭和46)年に量産車が登場した。その新規開業には間に合わなかったものの、当初より千代田線用の車両として計画され投入されている。

制御方式には、従来の電車の言わば常識であった抵抗制御と比較して、制御装置の簡素化と保安度の向上、並びに電力回生ブレーキの採用と合わせて電力消費量の削減が図れるチョッパ制御を電機品メーカーと共同して研究開発の上で採用。

車体についても軽量化を追求すべく、5000系電車で試験的に導入したアルミ合金製車体を本格導入するものとし、構造の見直しによって更なる軽量化を達成した他、耐用年数の延長に伴う陳腐化を回避する狙いから、前面は天地方向に拡大した運転台窓と細長い車掌台窓、そして窓をなくして車内側に非常脱出用階段を仕込んだ貫通扉を左右非対称に配した画期的なデザインとなった。

その後の営団のみならず国鉄・他私鉄の電車にも大きな影響を与え、設計当初の狙いに違わず長く活躍した。

#営団6000系

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