2020/12/19 三ケ日人
初版 2020/12/21 17:49
改訂 2022/09/07 12:42
公開日:2020/12/21
浜松市博物館
◼️静岡県浜松市中区蜆塚4丁目22-1
電話:053-456-2208
学生の頃の歴史教科書には葛生"原人"・浜北人・三ヶ日人・牛川人・明石"原人"・港川人と日本には更新世の化石人骨が沢山発見されていました。
三ヶ日人は昭和33〜36年の調査で石灰岩採掘場からオオツノジカ・ヒョウ・アオモリゾウなどの化石とともに頭骨などが見つかり、更新世の人類化石とされました。ところが、平成13年には放射性炭素年代測定により縄文時代の人骨と発表、時代が1万年違います。平成25年には静岡県文化財(史跡)を解除されました。浜松市博物館には以前、三ヶ日人骨と浜北人骨の展示がありました。今は、浜北人骨(更新世新人/1.4〜1.8万年前)を本州最古として展示しています。近年の研究では過去の化石人骨の殆どが否定され、教科書から消えました。
酸性土壌の日本では人骨の保存は困難です。旧石器捏造事件で60~70万年前まで遡った日本の人類史は3~4万年前までに戻りました。新たな発見の出雲市砂原遺跡の石器は11~12万年前とされています。日本最古の化石人骨は、3.2万年前の那覇市の山下洞人とされています。