Flying Down to Rio
ジンジャー・ロジャースとの共演シリーズの記念すべき第一作。
全体のミュージカルシーンには、美女の顔見せ・脚見せやマスゲーム的な要素がまだまだ残るが、「Flying Down to Rio」で指揮棒を振りながら地上で滑るように踊るアステアがかっこいい。
後のジンジャーとのナンバーに比べると「The Carioca」でのデュオが何故そこまでうけたのか疑問を感じるが、いわゆる「ペアダンスでございます」みたいなクセがなく、愉快に踊る二人の雰囲気がエキゾチックな楽曲と相まって、ということなのかなと想像する。
(二人の役どころが“少しワル”みたいなのもイイ)
タップに関して、「Music Makes Me」で早いステップを繰り返し踏んでみせる(しかも足のアップ!)アステアは実は非常に貴重だ。