Royal Wedding
追(を敢えて冒頭に);
「You're All the World to Me」への伏線である、レストランでのシーンのセリフ――
「初恋をして、とても幸せで急に踊りたくなったわ。理由はわからなかったけど……でも、だったら今度は踊れば幸せになれるんじゃないかしら、って思ったの」
さしてクローズアップされてはいないが、ミュージカルに於ける最大のテーゼたる一言だと思う。
(以下・本文)
漢字六文字が連なるタイトルがゴツいが、嫌いではない。
「Sunday Jumps」「Open Your Eyes」「You're All the World to Me」と、趣向を凝らしたナンバーが並び、振り付けや構成への充実度が窺える。
壁や天井を踊り回る「You're All~」を視聴する際に、コードレスのポータブルDVDプレーヤーで実際の重力に合わせて回転させるというのは、マニアなら誰でも一度は試したくなるはず。
全盛だった(?)テクニカラーを意識した「Ev'ry Night at Seven」「How Could You Believe Me When I Said I Love You When You Know I've Been a Liar All My Life」「I Left My Hat in Haiti」と視覚的にとてもカラフルなナンバーが多いのに、今の日本国内では画質が低いものばかりがソフトとして流通しているというのが非常に残念。
追2;
女優として、とか、アステアと共演するダンサーとして、とかは全く排除して、サラ・チャーチルさんが個人的に好み。